2020.6.10 09:03/ Jun
研究者というものは、常に、仮説を「妄想」しています。
いや、少なくともわたしは(笑)。
「スーパーで、刻みねぎ、買ってきてね。白いのじゃなくて、緑のだからね」
とカミサンに何度も何度も言われても、仮説を妄想しているときには、何一つ頭に入っていません。
もうダメです。
考えているときには「廃人」。なんら、世の中に貢献はできません。
しまいには、
「ぶっとい長ネギ」を1本買ってきて、スーパーの袋から飛び出しちゃってるのを、どうしようか、玄関口で右往左往している始末です。
またやっちゃった。。。
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せんだって、僕が思いついちゃった仮説が、「リモートワークでのマネジメント」は、下記の命題が成立するのではないか、というものです。
1.リモートワークに移行する前から「高いマネジメント力をもっていたマネジャー」は、リモートワークに移行したあとも、変わらず業績をだしつづけるか、ないしは、業績は高まる
2.リモートワークに移行する前から「低いマネジメント力しかもっていなかったマネジャー」は、リモートワークに移行したあとは、さらに低い業績しか出せなくなる
というものです。
要するにグラフにすると、こんな感じ。
素晴らしいマネジャーは、さらに躍進する
課題を抱えるマネジャーは、さらに課題を抱える
そして、世の中は・・・
素晴らしいマネジャーの数 < 課題を抱えるマネジャーの数
ですので・・・総じてみれば、「リモートワークになると生産性が下がる」ということになるのかな、と思うのです。だって、課題を抱えているひとの方が、人数が多いんだもん。
この仮説がもし「是」だとするならば、ポイントは、
リモートワークに移行する「はるか以前」から、マネジメントレベルの低いマネジャーは「最初から課題を抱えていた」ということです。
リモートワークが「はじまった」から、業績が下がったわけではない。
むしろ、最初から「業績」が低かった。
そして、高いマネジメント力のマネジャーと、低いマネジメント力のマネジャーの「あいだ」に広がる「格差」は「パコーン」と広がった。
むしろ、リモートワークは、それを「顕在化」しただけ、ということになるのではないでしょうか。
だからね、マネジャーが「学び直さなければならない」のは、
「リモートワークに特化したマネジメント手法」ではなく「マネジメントの基本中の基本」
なのではないかと思うのです。
皆さんはいかが思われますか?
ところで、なんで、こんな仮説を思いついたかって?
だって、会社の方と話していても、寡聞にして聞かないのです。
「あのマネジャー、リモートワークになる前にはすごかったのに、リモートワークになったとたんに、シオシオのパーだよな」
とか
「あのマネジャー、リモートワークになる前は、全然ダメプーだったのに、リモートワークになったとたんに、大活躍だよ」
とか、全然聞きません。
むしろ、リアル現場のシャバで起こっているのは、
素晴らしいマネジャーは、さらに躍進する
課題を抱えるマネジャーは、さらに課題を抱える
のような気がします。
だとすれば、リモートワーク以前から問題ははじまっていますね。
学び直すべきは、
マネジメントの基礎基本
チームビルディングの基礎基本
だと僕は思います。
リモートワークのマネジメントとは「アタリマエのことを、きっちりやり切る」だけ!
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今日は、わたしの「妄想」の話をしました。
できれば、若い優秀な研究者の方が、この「リモートマネジメント格差拡大理論」を検証していただけると助かるのですが・・・。研究的には「マネジャーのマネジメント力と業績のあいだの交互作用」の発見ということになりますね。
えっ、お前がやれって。
わたしは、間違って買ってきてしまった「長ネギ」を抱えて、途方に暮れています。
これ、どうしようかな。
そして人生はつづく
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