2020.4.24 08:26/ Jun
大丈夫。
明けない夜はない。
止まない雨もない。
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最近、読んでいる本が「外傷後成長(ポストトラウマティク・グロース:Posttraumatic Growth)」とよばれる領域に関する本です。
わたしはまったくの門外漢ですが、一般に「外傷後成長」とは、
「病気や災害など、わたしたちが、人生において経験する「危機」に対してもがき苦しんだあとに経験される、心理的な成長感」
のことをいいます。
重い病気や、とてつもない災害を乗り越えたあとで、ひとびとに起こる心理的な変化・・・たとえば、
新たなことに「関心」をもつようになった
友人関係などに、より親密感を感じるようになった
たいていの困難は乗り越えられそうだと思うようになった
他者に対して、より思いやりの気持ちをもつようになった
自分の人生において、優先順位が変わった
とったような心理的な変化を経験するのが「外傷後成長」です。
分野的には臨床心理学の領域になり、僕はまったくの門外漢なのですが、最近、興味をもって立て続けによみました。
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この本をよむきっかけになっているのは、言うまでもなく、「新型コロナウィルスの感染拡大」です。
いま、わたしたちは100年に1度の災害、コロナウィルスによって「自宅」に「軟禁」されている状況が続いています。今日現在、ジョンホプキンス大学の調べでは、世界中で270万人弱がコロナウィルスに感染し、19万人のひとびとが命を落としています。
このような未曾有の災害は、すこしずつ、わたしたちの「こころ」に何らかの影響をもたらしていると考えられますが、「外傷後成長」の概念は、そこに、わずかながら「ポジティブな可能性」を見いだします。
こんな災害だからこそ、それを乗り越えたあとには、自分が一回り大きく感じられたり、今まで見えなかったものが見えるようになることもある・・・外傷後成長の概念は、そうしたことを教えてくれる気がします。
未曾有の災害のあとに、希望がある。
そういう思いから「外傷後成長」の本を読んでいます。
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しかしながら、外傷後成長の「外傷」とは、非常にタフな経験です。このタフな出来事に負けず、レジリエンスを発揮するためには、生活における何らかの工夫を行っていくことも、また重要なことです。
外傷後成長を経験するために必要な要因、コツの詳細は、実際に、本にあたっていただくとして、そのいったんをご紹介すると、わたしたちが日々の生活において、下記のようなことを意識的に経験することも重要である、という指摘がなされていました。
自分のペースで無理なく暮らす
テレビやゲームをしたり、気をまぎらわせる
友人などと話す機会をつくる
世界が終わったわけではないと自分に言い聞かせる
時間がたつのにまかせる
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とりわけ最初の方の「自分のペースで無理なく暮らす」「テレビやゲームをしたり、気をまぎらわせる」「友人などと話す機会をつくる」などといったものは、僕自身も、意識的に行うようにしていますが、ハッとしたのは、
「世界が終わったわけではないと自分に言い聞かせる」
の部分でした。
実は、僕自身、最近、朝起きたときに、
「もうこのまま自宅から出られなくなるのかなぁ・・・」
「もう二度と、学生とかに会えなくなるんじゃないだろうか」
と考えてしまう日が、ないわけではなかったのです。
おお、危ない、危ない。
もちろん、その時間は一瞬、とても少ないのですが、たしかにそれはありました。本を読みながら「ああ、僕も囚われていたわ」と内省できた瞬間でした。
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「時間がたつのにまかせる」は「時間薬」ともいうそうです。
そうですよね、
「世界が終わったわけではないと自分に言い聞かせること・・・そして、そのうえで、時間がたつのにまかせること」
も、わたしたちが自分自身を立て直すために必要なことなのかな、と思いました。
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まもなく金曜日が終わります。
なんだか、最近、僕は「曜日の感覚」がまったくなくなってきていて、朝起きて、仕事をして、夜寝るだけの単調な生活が続いています。
そんな生活のなかにも、何らかの希望を見いだしていきたいものです。
大丈夫。
明けない夜はない。
止まない雨もない。
そして
神は乗り越えられる試練しか与えない
そして人生はつづく
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追伸.
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