2020.2.27 08:28/ Jun
「理由がいっぱいある」のは「ない」のと同じ
自分を納得させるために、理由をつくっているだけ
・
・
・
せんだって、阪神淡路大震災のときに多くのPTSD患者をすくった精神科医の安和隆さんを主人公とした「心の傷を癒すということ」というドラマをみました。冒頭の言葉は、安先生が、ふと口にした台詞のひとつです。
「理由がいっぱいある」のは「ない」のと同じ
・
・
・
要するに、
何かの実践や行為を「やらない理由」が、自分のなかに、たくさんあるのは、実際は「理由がない」のと同じである
なぜなら、「自分を納得させる」ために、自分自身が「やらない理由」を捏造しているだけだから
ということかな、と思います。
印象的なひと言だったので、ついメモをしてしまいました。
▼
学生や、若いひととやりとりをしていると、いつも、これに類する状態に陥っている方を見かけることがあります。
「やらない理由」をたくさん捏造して、もはや、それにがんじがらめになって、貝のように自分を守っている。
・
・
・
いいえ、若い人だけじゃないですね。僕は、今、嘘をついたかもしれません。
大人だって、40歳ー60歳になったシニアだって、若いひとと、ほんとは、同じです。僕もふくめて、みんな、若いひとと、たいした変わらない(笑)。
やりたいことがあるはずなのに、やらない理由を、自ら捏造して、自分自身を納得させる。
「やらない理由」をたくさん身にまとって、もはや、防具ガチガチになってる。
だから、「やらない理由」がたくさんあるのは、「理由がない」のと同じなんでしょう。
そして、こうも言えるのです。
「やらない理由」がたくさんあるのは、本当は「やりたい証拠」
▼
今日の話題は、自分自身にもグッさり刺さる内容です。
僕にもたくさんのやりたいことがあり、中には、自分自身を納得させるために、「やらない理由」を捏造していることが、たーくさんある(笑)。
あなたは「やらない理由」を捏造していませんか?
やらない理由がたくさんあるのは、「理由がない」のと同じ。
そして
「やらない理由」がたくさんあるのは、本当は「やりたい証拠」
そして人生はつづく
ーーー
先日、立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コースの2020年度入学者が決まりました。博士前期課程(修士課程)は17名の合格者がでました。博士後期課程は、3名の合格者でした。おめでとうございます!
リーダーシップ開発コースの2020年度合格者の皆さんは「初代」の入学者になります。リーダーシップ開発コースは、いま、カリキュラム立ち上げの最終準備にはいっておりますが(先日、教員全員が集まり、キックオフMTが開催されました)、初代の大学院生のみなさまと、ともによい学習経験をつくりだしていけることを願っております。カリキュラムとは、もともと「学びの経験」を意味する言葉です。
「ひとづくり・組織づくりの大学院:立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース」
「対話する大学院」へようこそ!:ひとづくり・組織づくりのプロフェッショナルを養成する大学院新コース!キックオフミーティング開催!
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11130
ーーー
新刊「女性の視点で見直す人材育成」(中原淳・ラーニングエージェンシー著)が重版出来!1万部突破です!AMAZONカテゴリー1位「企業革新」「女性と仕事」を記録しました!。女性のキャリアや働くことを主題にしつつ、究極的には「誰もが働きやすい職場をつくること」を論じている書籍です。7000名を超える大規模調査からわかった、長くいきいきと働きやすい職場とは何でしょうか? 平易な表現をめざした一般書で、どなたでもお読みいただけます。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
【注目!:中原研究室記事のブログを好評配信中です!】
中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約25000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
中原淳研究室 Twitter(@nakaharajun)
https://twitter.com/nakaharajun
最新の記事
2024.10.31 08:30/ Jun
2024.10.23 18:07/ Jun
【御礼】拙著「人材開発・組織開発コンサルティング」が日本の人事部「HRアワード2024」書籍部門 優秀賞を受賞しました!(感謝!)
2024.10.14 19:54/ Jun
2024.9.28 17:02/ Jun
2024.9.2 12:20/ Jun