2020.1.15 08:23/ Jun
わたしたちは、みな、「わたしのチームワーク持論」を持っているのではないだろうか?
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去年あたりから、これまで過去2年間におこなってきた連載取材や研究データをひっくりがえし、チームワークに関する書籍を、同僚の田中聡さんと編んでいます(JMAMさんから刊行予定、黒川さん、宮川さん、竹内さん、ライター井上さん、中原・田中のチームで本づくりを進めています)。
立教大学経営学部は、1学年400人弱が、5名ほどのチームを組み、常に何らかの課題解決(PBL : Project Based Learning)に取り組んでいる「希有な経営学部」です。
経営学部ビジネスリーダーシッププログラムには「データアナリティクスラボ」というものが立ち上がっており、こうした学生たちのチームでの活動、プロセス、成果は、さまざまなかたちで「データ」として蓄積されています。
今回の書籍では、これらのデータを活用しながら、これからのリーダーや管理職の方々に、チームのつくりかた、動かし方に関することを学んでもらえるように、編んでいるつもりです。おそらく、今年度中には刊行できるものと思われます。
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ところで、この本を書いているプロセスのなかで、僕らは、ひとつのことに気がつき始めました。
それは、
ひとは、みな、個々人で「わたしのチームワーク持論」というものを持っている
ということです。
チームというものは「かくかくしかじかなもの」である
チームは「ちょめちょめ」すれば、動き出すようになる
端的に言ってしまえば、このような「持論」らしきものを皆が、それぞれの経験を通じて蓄積し、保持していて、行動している。それらの持論が整合的なときはいいのですが、ときには、それらがメンバー間でコンフリクトを起こしたりして、ややこしい事態をまねている、というようなことを思うようになりました。
多くのひとが「典型的」に保持している持論とは
チームワークとは「一致団結」である
と考える持論です。
この持論のもとでは、メンバー(個)は、完全にとけあい、ひとつになります。「強いチーム」とは、個が融解してしまって、集団としかいいようがない、と考えます。おそらく、この持論は、この国では、支配的です。
(このことに気づかせてもらったのは、サイボウズ株式会社でチーム研究にあたっている「なかむらアサミ (椋田亜砂美)さん」です・・・せんだっては取材でお世話になりました!感謝です!)。
対して、先ほどの持論とは対照的な「わたしのチームワーク持論」もあります。
それは、
チームワークとは「一致団結」や「個が融解」なんかしてなくてもいい。
むしろ個をキンキンに極めて、多少、ギスギスしていてもいい。
それぞれのスキルでチームに貢献しあって、成果をだせばいい
と考える持論です。
端的に述べるならば、
チームワークとは「貢献と成果」である
と考える持論です。
主に、こういう外資系の企業、専門家集団、IT系のエンジニアなどの方々が有しているような気がします。
くどいようですが、持論そのものに問題はありません。
問題は、それらが状況とメンバー間で整合的かどうか、ということです。チームワークとは「一致団結」だと考える多くのひとびとのなかで、チームワークとは貢献と成果である、と考えるひとは、うまくワークすることは難しいかもしれませんね。
そのあたりをどのように調整していくかについて、本で論じてみたいなと考えています。
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今日はチームワークについて書きました。まだまだ生煮えですが、皆さんは、どう思われましたでしょうか。
ちなみに、書籍のなかでは、チームワークに関するケースをいくつか執筆しようと思っています。
こちらに関しては、おって、皆さんに
「わたしの経験した残念なチームのエピソード」
を募集させていただこうと考えております。
そのエピソードのなかで、チームに関するどんな持論(教訓)を学ばれたのか。お寄せいただいたエピソードは、匿名化させていただき、書籍のなかで紹介させていただくこともあるかもしれません。
あなたにとって、チームワークとは何ですか?
そして人生はつづく
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