2019.9.30 06:28/ Jun
フリーランスは「フリー」ではない?
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せんだって、あるフリーランスの編集者の方、編集者の松永光弘さんと楽しくおしゃべりをしていたのですが(中川政七商店の中川政七さんらが開催されている勉強会に1月11日にお伺いすることになっているのですが、そのお打ち合わせでした!)、そのとき、盛り上がったのがこちらの話題です。
フリーランスは「フリー」ではない?
すなわち、一般には「フリーランス」という働き方に対して、「フリー(自由であること:free)」を想像するけれど、決して、そうではない
ということですね。
むしろ、
フリーランスは、仕事の成否が常に「他者からの依頼」に依存している。
フリーランスは、常に「関係の網」の中にいなければならない
というお話が、まことに興味深いものでした。
今日は、このことを考えてみましょう。
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確かに、一般には、フリーランスというと、
自由に働ける
束縛されず働ける
他人に気兼ねしない働き方
といったイメージを想像しがちです。
しかし、現実は、それは異なるといいます。
むしろ
「フリーランスであること」と「フリーランスで食っていくこと」には、明確な違いがある。
前者の「フリーランスであること」には、たしかに「自由」なイメージがつきまとうかもしれない。
しかし、後者の「フリーランスで食っていくこと」は、決して、自由で束縛されず、他者に依存しない働き方とは異なる。
むしろ、フリーランスは「他者」に「依存」し、「他者の関係の網の中」にいなければならない、ということなのか、と思います。
結論:
フリーランスは「孤独」になってはいけない
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もうひとつ、その方がおっしゃっていた話で興味深かったのは、
フリーランスは「フィードバック」がかからない
ということです。
確かに、フリーランスは「他者の関係の網の中」で仕事をしなければならない。しかし、問題は、ここでいう「他者」は、フリーランスを「育成」する義務はないということです。組織の外で自由に仕事をしているフリーランスの方を、育成する義務は、組織の内部のひとにはない。
よって、フリーランスの方が、仕事でへまをすれば、依頼主は、たいていフィードバックをかけることはない。むしろ、芳しくない仕事のクオリティを出してしまえば、仕事を「切られてしまう」ということです。
すなわち・・・
「また、今度、お仕事を、お願いしますね」
といって、二度と仕事がこない。
そうした事態を避けるためには、フリーランスであるからこそ、自分でフィードバックを求めるしかない。
誰かが、自分の仕事に対してフィードバックをしてくれるわけではないので、自ら、それを求めにいける人だけが生き残るのだそうです。
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また、
フリーランスは「年齢と経験」が仇になることもある
というお話も興味深いものでした。
ある程度、長く仕事をしていると、フリーランスの方の方が、プロジェクトリーダーや編集者である依頼主よりも年齢が高まってくる。
そうなってくると、依頼主は、「年齢の壁」もあって、気軽に、フリーランスの方を使うことができない。よって、高齢のフリーランスの方を、だんだんと敬遠しはじめる。
そこに追い打ちをかけるのが、仕事経験の差。
若い依頼主よりも、フリーランスの方の方が、仕事経験が豊富であることも多い。そうなると、当然、若いひとよりも、仕事単価も高くなる。
また、自分の経験値から様々な仕事やコメントを言いたくもなる。すなわち、小難しくなる。そうなると、やはり経験のあるフリーランスの方が敬遠されることもある。
かくして、
頼みにくい
高い
小難しい
の3点セット・・・「依頼主のモティベーションをサゲサゲするウルトラ3点セット」が成立する。
よって、ある程度、仕事経験を積んだ頃に、パタリと仕事がこなくなる、
といったことが起こるのだそうです。「ライター38歳定年説」「プログラマー35歳定年説」とか、そういう都市伝説もあるのだとか。
その前兆は・・・
「こんな仕事、Aさんに、頼んでいいですか?」
こういう台詞が聞こえたら要注意なのだとか。
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今日はフリーランスという働き方について書きました。
フリーランスは「フリー」ではない?
フリーランスのみなさまにとっては、アタリマエダのクラッカーなんでしょうけれども、いかがでしょうか?
あなたの周りのフリーランスの方々には、フィードバックがかかっていますか?
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