2019.6.19 06:31/ Jun
「振り返り」なんて「ブロッコリー」みたいなもんさ。それは「活動」の「付け合わせ」くらいにしか思われちゃいない。でも、本当は、その日の食事で「最も身体によいもの」なんだ。
でも、この「付け合わせ」を、僕らは、うんざりするほど、よく目にするんだよ。そして、みんな言うのさ。「ブロッコリーは、もう勘弁してくれよ」って。
(Simson et al 2006)
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「メインのお料理」につけあわされた「ブロッコリー」
近年のアクティブラーニングブーム、そして、経験学習ブームのなかで、わたしたちは、この「ブロッコリー=ふりかえり」を頻繁に目にします。場合によっては、「ブロッコリー」を提供しさえすれば、即、アクティブラーニング、即、経験学習を実現しているかのように誤解されているケースも少なくありません。
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せんだって、学生が、こんなひと言をもらしていました。
「高校のときは、もう、ぜんぶの教科で、毎回毎回、授業の終わりは”ふりかえり”だったんですよ。そんな頻度で、毎回毎回、振り返ることなんか、ないんですよ。だから、お互いに授業の感想、言って終わり。楽しかったねー、とか、眠いねーとか」
なるほど。
こうした事態が、どの程度、一般性を帯びているかはわからないのですが、要するに、彼女の高校時代は
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー
だったわけですね。
授業が終わるごとに
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー(笑)
えーい、しつこいっちゅうねん!
メインを一口食べるたびに、ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー(笑)
本来ならば、せめて、メインのお料理を完食してから、ブロッコリーを一口つけあわせに食べるくらいがいいのでしょうけれども、メインに箸をつけるたびに、ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー(笑)
ああ、これで、今日のブログ記事のなかで、何度、「ブロッコリー」を連呼したのでしょうか(笑)
そんなにブロッコリーばかり食べていると、
ブロッコリーのこと、嫌いになっちゃうよ。
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今日は、ブロッコリーのお話をしました(笑)・・・じゃなかった、「ふりかえりの頻度」のお話をしました。振り返り・内省・リフレクションは、大切なのでしょうけれども、「適切な頻度があるよね」というお話なのかな、と思います。
また、質の悪い振り返りは、あんまりよろしくない、とも読めるのかな、とも思います。質の低い振り返りは、振り返り嫌いを生み出し、さらには、経験学習に機能不全をもたらす。
別の言葉でいうと、
質の低い振り返りばかりしていると、頭が悪くなっちゃうよ
ということだと思います。
メインを一口食べるたびに、ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー
あなたの食卓は、頻度が高く、質の低いブロッコリーに満たされていませんか?
そして人生はつづく
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