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2019.4.23 06:23/ Jun

あなたが、本日一日「参加する会議」には、一体いくらのコストがかかっていますか?

 たかが会議、されど会議。
   
 毎日、「日々の日常のど真ん中」にありすぎて、なかなか、その「効率性」まで考えがいたらないものに「会議」がございます。
  
 世の中には
   
 「一週間分のクリエィティビティを、わずか1分間で失わせるような、グダグダな会議」
  
 や
  
 「30日間分のモティベーションを、わずか30秒で失わせるような、グズグズな会議」
   
 が多々あるものです。
  
 その他には、
  
 ・議事録も残らず、言いたい放題いうだけの「新春大放談会議」
 ・えっ、そんなことまで全員で決めなきゃならないの、とのけぞってしまうような「マイクロマネジメント会議」
 ・集まるけれど「何も決まらない会議」
 ・偉い人しか発言しない「リサイタル会議」
 
 など、日本全国には「生産性のない会議」が日々、生み出されています。
 本当に、悲喜こもごもです。皆様、お疲れ様です。
  
  ▼
 
 しかし、冒頭申し上げましたとおり、「たかが会議、されど会議」
   
 グダグダな会議や、グズグズな会議は、なかなか減りませんが、一方、会議には、会場費や参加者分の時給など、コストがかかっていることは、あまり知られていないものです。
  
 パーソル総合研究所さんと中原の共同研究「希望の残業学」プロジェクトでは、このコストに注目し、「無駄だと感じている会議(主観)」の年間のコストを企業規模別に算出しております(書籍「残業学」に掲載されています)。
  

  
 その結果、プロジェクトがはじきだしたのは、1万人規模の企業では、年間67万時間が「無駄な会議」に費やされ、そのコストは15億円であるという推計です。あくまで推計。先だって、その内容が朝日新聞に記事としてご紹介いただいております。ご取材いただきました記者の丸山ひかりさん、長野剛さんには、心より御礼を申し上げます。
  
大企業でのムダな会議の損失 年間67万時間と15億円
https://www.asahi.com/articles/ASM4L7FYGM4LULZU015.html?fbclid=IwAR0jAETRePsrucgE17xq8h9R2jJrAPsJgHgUjchyy5V7CYr1NiZnVBmKk_g
  
 あらためてみると、すごい数字だよね・・・こうしてみると。
  
 ちなみに、これに類する単純な推計は、職場レベルであるならば、単純にだすことができます。
  
 たとえば、今、仮に「参加者が誰一人として必要だと思っていないけれど、慣習で辞められない会議」があるとします。会議の参加者は20名。その時給の平均値は3000円くらいだとします。
 会議が2時間続けば、ひとりにつき6000円。参加者が20名いれば、これだけで12万円のコストです。
 嗚呼・・・。
  
 業種業態にもよりますが、12万円の営業利益をだすというのは、ものすごく大変です。
 たったひとつの会議を見直すだけで、これだけの生産性が確保できる。
  
 すごいことだと思いませんか。 
  
  ▼ 
  
 今日は「一週間分のクリエィティビティを、わずか1分間で失わせるような、グダグダな会議」の悲哀を書きました。
  
 ちなみに、もうひとつ、見失われがちなことではありますが、
  
 会議そのものが、価値を生み出すわけではない

 ことにも注意が必要です。
  
 会議で決まったことが、実行されて、価値を生み出す
  
 のです。
  
 だからね・・・はやく決めて、実行しようよ。
 会議のあり方、見直そう。
  
 あなたの周りには、「30日間分のモティベーションを、わずか30秒で失わせるような、グズグズな会議」はありませんか?
 あなたが、本日一日「参加する会議」には、一体いくらのコストがかかっていますか?
  
 そして人生はつづく
  
  ーーー
     
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