2019.3.11 06:42/ Jun
実は、僕自身「学習者のひとり」となって「学び直す旅」に出ています。
「年度末の、このクソ忙しいときに、なんでぢゃ、コルァ」とツッコミを受けそうな気もするのですが、1年前から、この時期には「職場をあける」と宣言して出かける「毎年恒例のイベント」のようなものです。
(ご迷惑をおかけする可能性があるので、詳細は申し上げません。主催者の方々には心より感謝いたします。またメールなどの返信は遅れる可能性がございます。あしからずご了承ください)
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「学び直しの旅」では、数々のセッションをへて、「リフレクション(振り返ること)」や「フィードバック(耳の痛いことであっても現状を通知すること)」のリアルな経験を自らさせていただいております(詳細は申し上げません)。
ふだん、シャバでは、僕は仕事柄、
他人や学生に「リフレクション」をうながす側
です。
また、シャバで、僕は
他人や学生に「フィードバック」をさせる側
にいることがとても多いような気がします。
今回のセッションでは、この立場が「真逆」になります。すなわち、自らが「リフレクションを為す側」になり「フィードバック」を受ける側にまわる局面が多々あります。
フィードバックを通じて「他人の目にうつる自分」は、どこか自分が感じる感じるものとズレがあるもの。そこからリフレクションがうながされます。
他人の目にうつる自己と、自己が認識し物語る自己。
そのどちらが「自己」なのか。
夜な夜な、そんなことを考えます。
どっちなんでしょうね?
百本の足をもつムカデが、それまで歩いていたのに、
「ムカデはどうやって歩くの?」
と他者から問われた瞬間に、「足が絡まって歩けなくなる」という寓話がございます。
「自己とは何か?」
という問いとは、そういう「悪魔的な問い」なのかもしれません。
いずれにしても、僕にも「学び直し」の機会が必要です。
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セッションは、もう少し続きます。
今日から完全に後半戦。
何が起こるかどうかはわからないのですが、楽しみながら、残りの日々を過ごしたいと思います。
よく知られているように、人材開発にとっても、組織開発にとっても、はたまたリーダーシップ開発にとっても、その「根幹」をなしているのは「リフレクション」という概念と「フィードバック」という2つの概念です。
前著「組織開発の探究」で論じたように、「リフレクション」と「フィードバック」という概念から歴史的にさかのぼれば、組織開発も人材開発もリーダーシップ開発も「双生児」のようなものです。ただし「見た目」がまったくそっくりな「一卵性双生児」ではなく、見た目は違う「二卵性双生児」。それらは「同じ母」をもっている「兄弟」のようなものです。
この数日間で、しっかり「母」にふれたいなと感じます。
山を下りるのは、もう少し先になりそうです。
そして人生はつづく
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シャインとベニスの古典「Tグループの理論」(岩崎学術出版:1969)では、Tグループの効果性研究の知見が下記のようにまとめられています(今回の旅にいくつかの古典を持参しました)。前者は、要するにセッションにおいて「変化への欲求」「時間」「本人の関与」そして「フィードバックの受容」という一連の流れこそが、「本人の変化(ここでは基本的基準変化)」につながる、ということです。後者はいわゆるセッション経験前と経験後のプレポストの変化ですね。今から50年前に、ここまでの実証研究が進んでいたことがなかなか驚きです。
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なぜか、久しぶりに「Yahooニュース個人」に投稿してみました。
ご笑覧くださいませ!過去記事アンソロジーです。
あなたの会社の若手社員が「ぞくぞく」と会社を辞めていく3つの理由?
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakaharajun/20190303-00116771/
上司が変われば「職場の生産性」は変わるのか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakaharajun/20190305-00117014/
「わたし、まだ、学びモードですから」という名の「予防線」!?
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakaharajun/20190310-00117671/
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新刊「データから考える教師の働き方入門」(辻和洋・町支大介編著、中原淳監修)好評発売中です。1日の労働時間が約12時間におよぶ、先生方。その働き方を見直し、いかに持続可能な職場をつくりだすのか、を考えます。「サーベイフィードバック方の組織開発を応用した働き方改革」の事例として、教育機関以外の組織でも応用可能です。どうぞご笑覧くださいませ
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