2018.6.22 05:26/ Jun
日本のリーダーシップ教育の「夜明け」である
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中原が「監修と著者」をつとめた「リーダーシップ教育」「リーダーシップ開発」に関する2冊の書籍のAMAZON予約販売がスタートしました。
「リーダーシップ教育のフロンティア 研究編」「リーダーシップ教育のフロンティア 実践編」の2冊で、前者が舘野泰一先生、後者が高橋俊之先生がメインの編者をつとめていらっしゃいます。
リーダーシップ教育のフロンティア【研究編】: 高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」
リーダーシップ教育のフロンティア【実践編】: 高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」
手前味噌ながら、本書は、日本のリーダーシップ教育の「夜明け」を意味すると思っています。
多くの識者の皆様からも下記のような推薦文を賜っております(この場を借りて篤く御礼を申し上げます!)。
思い切り若い10代からリーダーシップの世界に入門しよう
そんなリーダー育成がこの時代の最先端
神戸大学大学院経営学研究科教授/金井壽宏
アカデミックな世界にリーダーシップのヒントがあった
ヤフー株式会社常務執行役員/本間浩輔
すべての人のためのリーダーシップ教育の最前線ここにあり
京都大学教授/溝上慎一
社員の力を引き出す影響力の要諦が学べる
株式会社サイバーエージェント取締役/曽山哲人
どうぞ、ご笑覧くださいませ!
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本書「リーダーシップ教育のフロンティア」は、高校・大学・企業などにおけるリーダーシップ教育、リーダーシップ開発の全貌を、「理論」「実践事例」をあますところなく伝える、本邦初の書籍です。この2冊だけで、リーダーシップ教育やリーダーシップ開発に必要な知識や事例は、すべて網羅されているといっては過言ではないでしょう。
一般に、リーダーシップというと
・リーダーシップなんて、偉人やカリスマのためのもの
・リーダーシップなんて、生まれながらにして、キャラで決まっているもの
という誤解がついてまわります。
しかし、本書では、その立場は採用しません。
・リーダーシップは「権限・役職」にかかわらず「全員発揮」できるものである
・リーダーシップは「学習可能」である
という立場をとります。キーワードは「全員発揮のリーダーシップ」です。
それでは、こうしたリーダーシップをいかに育めばいいのか。これまで、これに関しては、洋書の翻訳か、ないしは、実践事例を掲載した本などしかございませんでした。
しかし、我々が採用した立場は、これとは異なります。
「実際の事例」をデータとして「地に足のついた」議論を積み重ねること
「理論」にもとづき、「地に足のついた」議論を積み重ねること
要するに「地に足の着いた」本を、わたしたちはつくることにしました。
書籍内では、BLPを立ち上げ、現在早稲田大学でリーダーシップ教育を推進されている日向野幹也先生の論考、「シェアド・リーダーシップ」について先駆的な研究を積み重ねておられる石川淳先生の論考、そして、舘野泰一先生、高橋俊之先生らの理論的解説、実践論考がございます。中原も2つほど、論考を寄稿させていただきました。
また、本書には立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラムの事例の他、早稲田大学(日向野幹也先生)、実践女子大学(松下慶太先生)などでの他大学でのリーダーシップ教育の事例も収録されております。
さらには、高校の授業事例(都立駒場高校・木村裕美先生、私立淑徳与野高等学校)、部活でも実践事例(私立淑徳与野高等学校 剣道部の事例)もございます。
企業の事例(ヤフー、パナソニック、ヤマト運輸、マクロミル、パーソルHDによる異業種課題解決研修の事例)が掲載されています。
かくして、全事例総出。
これは、
日本のリーダーシップ教育の「夜明け」である
なのです(笑)
最後になりますが、この場を借りて、改めて謝意を申し上げます。
書籍の編集・制作は、小河原裕一さん、松永大輔さんにご担当いただきました。また、北大路書房の奥野浩之さまには、本企画の立ち上げから困難を脇目に力強い伴走をいただきました。心より御礼申し上げます。
下記は、僕が監修者としての思いをつづった巻頭の文章です。
どうぞご笑覧くださいませ!
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【監修者からのご挨拶】
日本のリーダーシップ教育の「夜明け前」である
本書「リーダーシップ開発論」は、立教大学経営学部においてリーダーシップ教育の推進に尽力してきた舘野泰一氏、高橋俊之氏が中心となって編んだ日本で初の本格的なリーダーシップ教育論、リーダーシップ開発論である。
2019年、本書は「研究編」と「実践編」という2冊のシリーズで同時に刊行される。著者には、先ほどの編者に加えて、シェアード・リーダーシップ研究の第一人者である立教大学経営学部 石川淳氏、かつて立教大学でBLPを立ち上げ、現在は早稲田大学でリーダーシップ教育を推進する日向野幹也氏、そして筆者が名を連ねている。レイアウトや一部の原稿の構成には、広く大学教育を取材し続けてきた小河原裕一氏が参画している。
ところで、本書が、なぜ「研究編」と「実践編」という2分冊を採用したのか、その理由を簡単に付記しておきたい。それは、リーダーシップ教育論、リーダーシップ開発論といった領域が、「研究と実践」「理論と実務」という2つの異なる領域を常に架橋しつつ、そこで得られた経験や知見を「往還」しながら発展していくものと、筆者らが強く信じているからに他ならない。
「研究編」を読み、いつの日か「実践編」を手にする日を待つ
「実践編」を読み、いつの日か「研究編」に目を通す日を願う
もちろん、最初は片方だけでもかまわない。興味をもった方、どちらから、お読みいただいてもお読みいただけるよう、本書は編まれている。しかし、「いつの日か」実現するであろう、このダイナミックな「往還運動」こそが、リーダーシップ教育やリーダーシップ開発論をさらに先鋭化させ、卓越したものにすると、私たちは信じている。
実践を志す読者諸兄は、まず実践編を読み、いつの日か、研究を志す日を夢見てほしい。理論編を手にとった諸兄には、まずは理論編を読み、いつの日か、地に足のついた実践と格闘して欲しい。
筆者らは、このような思いを強く抱きしめ、本書を社会に提案する。
本邦は資源を持たぬ国である。この国が有する数少ない資産は「優秀な人材」であり、彼ら / 彼女が発揮するリーダーシップに他ならない。本書がきっかけで、さらに多くの人々が、次世代のリーダーを育成することに挑戦してくれることを、願う。
瑠璃色の空に、日の光が登る
日本のリーダーシップ教育の「夜明け」である
立教大学の蔦はうレンガキャンパスにて
監修者:中原 淳(立教大学経営学部教授)
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