2018.1.18 06:25/ Jun
本日は、新刊「働く大人のための「学び」の教科書」のご紹介させてください。本書は、これまで、世の中に、ありそうでなかった「働く大人のための学び方」を紹介した本です。
人生100年時代ー仕事人生が長くなり、なるべく長いあいだ、時代の変化に対応して働かなければならない現代の大人。時代の変化に追随していくためには、変化に応じて「自ら学び、自ら変化すること」が求められます。本書は、そんな同時代を生きるビジネスパーソンのために、したためられています。
「働く大人の学び方」は、今後の社会において極めて重要です。しかし、「働く大人の学び方」は、学校では教えてくれません。本書は、それをご紹介しています。
新刊「働く大人の学びの教科書」(AMAZONでのご購入はこちら!)
本書の特徴は2つございます。
まず特徴の1点目は、「効果的な大人の学びの原理・原則」を、理論的な知識や専門的な知識を使うことなく、解説しているところです。
一般に「学び」というと「子どものためのもの」とか「学生のためのもの」と考えられています。しかし、これは僕は間違った考え方だと思っています。否、昔は「それほど求められていなかった」けれども、現代社会においては「大人も学ぶこと」が求められているのです。本書は、「大人が、なぜ働きながら、学び続けなければならないのか?」について、そもそも論から平易に解説してあります。
本書は、人事や人材開発にまったくかかわりのない一般的なビジネスパーソンを対象に書かれています。思い切り平易です。ただし、その背景には、人材開発の知識や専門性がございます。
「効果的に学ぶための原理・原則」はもちろんのこと、本の読み方、大学院の選び方、他人の経験からの学び方、仕事の中での学び方など、具体的な「学びの行動」についても、7つご紹介しています。
お近くに、人事・人材開発とは無縁のビジネスパーソンの方で、最近、学ぶことや変化することに興味をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひおすすめをお願いいたします。
本書を読めば、若手の人は長期化する仕事人生に今からどう備えていけばいいかがおわかりいただけるかもしれません。ミドルエイジ以降の人は、あと一山、二山越えていくために、今からやるべきことは何かが見えてくるのかもしれません。
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2つめの特徴は、本書は「学びのリアルストーリー」に満ちていると言うことです。
本書前半で解説している「働く大人の学びの原理・原則」に加え、後半部では「7人のビジネスパーソンの学びのリアルストーリー」を取材させていただき、ご紹介してございます。
そもそも「大人の学び方」とは、「全員一律の答えはなく、一人ひとりが、自分自身の状況に応じて、学びの原理・原則や他人の事例を参考にしながら、最適解を導き出す」しかありません。
本書後半部では、読者のみなさんが、自分の効果的な学び方をおつくりなることができるように、「他者の経験から学ぶこと」を企図しています。「試行錯誤を繰り返しながら学び続けている7人のビジネスパーソン」を紹介しています。著者の僕がいうのも何ですが、この「学びのリアルストーリー」が実に多様で、面白いです。
7人のビジネスパーソンの学びは、非常に多様です。ストーリーはイラスト化されており、直感的に、どのような学びの奇跡をたどってきたのかが理解できます。
本書は、これから社会にでる学生の皆様、新入社員の皆様、若手ビジネスパーソンの皆様、そして、これからあと半生を生きなければならないミドルエイジのビジネスパーソンの皆さんにも、愉しんでお読みいただけるのかkな、と思います。
最後になりますが、本書の執筆プロセスで、お世話になった方々のお名前を記させていただきます。かんき出版の山下津雅子さん、構成をご担当いただきました渡辺清乃さんには心より感謝いたします。執筆は長い旅でしたが、何とか終えることができ、嬉しく思っています。
またお名前は差し控えさせていただきますが、学びの履歴書をおよせいただいた7名の皆さん、また僕のブログなどで、「大人の学び」の現状について、様々なご意見をお寄せいただきました、皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました。
どうぞご笑覧くださいませ。
そして人生はつづく
下記は、僕の「あとがき」と「目次」をご紹介いたします。
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あとがき
本書「働く大人の学び方入門」で僕は、企業・組織で働くホワイトカラーの皆さんが、働きながらいかに学ぶことができるか」に関するヒントや事例をご紹介してきました。
学校では教えてくれない「大人の学び方」、誰も教えてくれない「大人の学び方」について、人材開発研究の知見をベースにコンパクトに、そのヒントをまとめた本です。
この本は、僕にとっては「大きな挑戦」を含むものでした。
僕は、これまで多くの書籍を書いてきましたが、その多くは、研究者、人事・経営企画の実務家、また現場の管理者クラス、そして経営者向けの本が多かったように思います。対して、この本では、一般的な「働くビジネスパーソン」の方向けに、なるべく平易な言葉で、それに取り組んできたつもりです。ぜひ、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせ願えればと思います。
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「学習社会(Learning society)」という言葉があります。
学習社会とは、生涯、人が学び続ける現代社会のありようをさす言葉です。しかし、この言葉は、時にネガティブなニュアンスをともない用いられることがあります。すなわち、「大人が、生涯、愉しみながら学ぶこと」が強調されるというよりも、「大人が学び続けることを強制されていること」に焦点があてられ、それらが批判的にとらえられるということです。
もちろん、本書冒頭で述べたように、わたしたちは、変化が早く、そして長期化する仕事人生を生き抜かなくてはなりません。その意味では、わたしたちに「学び続けなければならない状況」が付随しているのはやむを得ぬことです。
しかし、どうせ学ぶのであれば、僕は、自らの学びを、自らイニシアチブをもってデザインしたいと願います。そして、そこに「楽しさ」や「知的好奇心」をともないながら学んでいきたいと願うのです。本書が、皆さんが、自分の学びをかたちづくるために何らかのお役に立てたとしたら望外の幸せです。誰かに「学ぶこと」を強制されるのではなく、自ら学ぶことを選び取る多くの人々に、本書を捧げます。
学び多き人生の旅を!
道中、またお逢いしましょう
2018年1月1日 変化の年に
中原 淳
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【第一章】僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?
・キャリアを登って下りて、そしてあらたに登る時代
・下山で遭難する人たちの共通点
・何もしなければ「次世代の子ども」より劣る存在になる
【第二章】「大人の学び」3つの原理原則
<原理原則1>背伸びの原理
<原理原則2>振り返りの原理
<原理原則3>つながりの原理
【第三章】「大人の学び」7つの行動
<行動1>タフアサイメント=タフな仕事から学ぶ
<行動2>本を1トン読む
<行動3>教えられて学ぶ
<行動4>越境する
<行動5>フィードバックを求める
<行動6>場をつくる
<行動7>教えてみる
【第四章】学び上手さんの「学びの履歴書」から学ぶ
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