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2017.12.7 06:32/ Jun

あなたのまわりの研修では「凹んで(へこんで)伸びる学習」がありますか?

 あなたのまわりの研修では「凹んで(へこんで)伸びる学習」がありますか?
 皆さんのまわりのリーダーでは「凹んで伸びる学習」からリーダーシップを磨いていますか?
   
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 先だって、美瑛・地域課題解決プロジェクトの事務局振り返り会がありました。
  
 美瑛・地域課題解決プロジェクトとは、
  
1.5社(ヤフー、テンプホールディングス、マクロミル、ヤマト運輸、パナソニック)の次世代リーダーの皆さんが、異業種混成のチームを組んで、
  
2.北海道・美瑛町を舞台にして、美瑛町の地域課題解決を行いつつ(今年は美瑛町の教育がテーマでした)
  
3.そこで起こった様々な出来事を通して、自らのリーダーシップを磨く
  
 というプロジェクトです。
 2014年から過去3年間行われて、今年が4年目になり、中原は監修者+ファシリテータをつとめています。
 今年は、先ほどの5社+美瑛町から30名あまりの参加者の方々が、このプロジェクトに参加し、異業種チームでの活動を開始なさいました。
  
 この研修の問題解決のプロセスは非常に厳しいものです。
 それまで出会ったことのない、しかも、各社で、それなりのプロジェクトに参画し、成果をあげてきた方々が参加者ですから、意識や思いのすり合わせを行うところから、話はスタートいたします。チームは、のっけから「ダイバーシティの極み」のような状況からはじまります。
  
 激烈なダイバーシティ環境のなかで、いかに課題解決を行い、その中で生じた出来事を適宜振り返り、リーダーシップを磨くのか。

「1粒で2度おいしい」ではないですが、このプロジェクトでは、「地域課題解決」と「リーダーシップ開発」を1度で実現することをめざしています。
  
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 このプロジェクトでは、事前・事後に参加者本人・参加者の上司の皆さんから、本人の業務能力等々に関する質問紙調査を行っています。それらの伸びなどを見ながら、研修評価として位置づけるためです
  
 今回開催された事務局振り返り会では、中原から、事前・事後のデータの伸びに関して、短い時間ではありましたが、ご報告させていただきました。
 データの収集はマクロミルの蜂須賀さんを中心に、各社の人事の皆さんが協力してくださいました。回答いただいた各社の参加者の皆様、その上司の皆様にも、この場を借りて御礼申し上げます。
  
 この研修のデータを分析していて、まことに興味深いのは、冒頭に述べた「凹んで伸びる学習」というものです。グラフで表現すれば、下記のようなデータがよく見受けられることになります。統計的有意な変化があったのは、その中でも限定的な項目でしたが、それでも、いくつかの項目で変化を認めることができました。
  
 「研修参加者の業務能力」に対して1)研修参加者、2)研修参加者の上司の双方からデータをとると、事前・事後で、こんな変化が見受けられることがあります。
 
  
  
 要するに、ここで起こっていることはこういうことですね。
  
1)研修参加者は、研修に参加する前に「自分の能力やスキルはイケてるぜ」と思っていたけれども
  
2)研修に参加すると、様々なフィードバックや振り返りの機会を通して「自分はまだまだだ」と思うようになり、かなり「凹こむ」
  
3)しかし上司の方からすると、研修参加者の「能力やスキル」は、研修に参加して「伸びた」と考える
   
 これが「凹んで伸びる学習」ですが、いかがでしょうか?
「凹んで伸びる学習」は別の言葉を使えば「痛みをともなう学習」ーもう少し専門的な用語でいえば「変容的学習」とでも形容したくなる学習の形態かもしれません。
  
 この研修の参加者は次世代のリーダーたちです。
 次世代のリーダーたちは、社内では「一目置かれる存在」なので、ネガティブなフィードバックを受ける頻度がそう多くはないものです。
 そうしたリーダーたちが、社外にでて、信頼のおける仲間と出会い、そこでガチの課題解決に取り組む。そこで起こった出来事から、本当に各自が必要なものを学び取るのが、この研修の醍醐味です。
   
 皆さんのまわりの研修では「凹んで伸びる学習」がおきますか?
 皆さんのまわりのリーダーでは「凹んで伸びる学習」からリーダーシップを磨いていますか?
  

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 地域課題解決プロジェクトは、来年も2018年度も実施される予定です。
 来年は、どのような出来事が起こるのか・・・楽しみです。

 最後になりますが、研修に参加してくださった参加者の皆様、本当にお疲れさまでした。皆様の奮闘に、及ばずながら伴走させていただいたことは、僕にとっても、非常によい経験になりました。心より感謝いたします。いったんは「凹む」かもしれませんが、ぜひ「超絶なレジリエントさ」を発揮し、教室を出てコトを成し遂げてください。
  
 また事務局の皆さんにも心より感謝です。研修で「チームワーク」を扱うからには、事務局そのものが「チーム」であることが重要です。最高のチームでした。
 受講生の皆様、そして事務局の皆さんと伴走し、よいプロジェクトを終えられたことは、わたしにとっても学び多き時間でした。ありがとうございました。
  

  
 そして人生はつづく
  
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