2017.12.6 06:57/ Jun
マネジメントに携わる人を、たまには「褒めて」あげてください
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マネジメントのもともとの意味は「Manage to V(動詞)」ということからもわかるとおり、「〜などのやりくりすること」です。「〜の課題解決をすること」ではなく、「〜のやりくりをすること」です。
マネジャーのもとには、「白黒つかない課題」や「矛盾のある問題」ばかりが、いつも寄せられます。
なぜなら「はっきり白黒がつく課題」や「竹をスカーンと割ったような問題」は、実務担当者のレベルで、判断され、解決されるからです。ゆえに、マネジャーは、いつも「白黒つかない課題」や「矛盾のある問題」に相対することになります。
実務担当者からマネジャーへのトランジション(Transition)とは「課題解決ワールド」から「やりくりワールド」への移行です。
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くどいようですが、マネジメントの原義は「やりくりをすること」です。
マネジャーは「白黒つかない課題」や「矛盾のある問題」に対して「やりくり」をします。極端にいえば、課題や矛盾は「すっきり解決」できないかもしれない。
課題や矛盾は、そのまま放置されているかもしれないけれど、何とかかんとか、その場の関係者の「合意」をとりつけて、落としどころを見つけ、「回るようになった」。これが「やりくり」です。
そして、「やりくり」とは「影」でなされます。「やりくり」を、「表だった檜舞台」でやってのけるひとはいません。
「やりくり」の中には、「物事の裏側」で「組織の公式のルール」には「明記されていない」が、「ルール違反とはいえないやり方」でなされるものもあります。「ルール違反」ではありません。「ルールに明記されていないことの創造的解釈」です(笑)。
畢竟、こうした「やりくり」は「表面」にでてきません。なぜなら、その「やりくり」を表にだせば、様々なつっこみやコンフリクトが襲います。
畢竟、かなり調整に時間を有した「やりくり」であっても、マネジャーはものごとを「表」にだすことができません。誰にも言えません。自分で抱えるだけです。
今日も明日も「やりくり」をすることになります。そうしたマネジャーの「やりくり」によって、物事はうまく回ります。
しかし、こうしたマネジャーの「やりくり」をメンバーは知りません。といいましょうか、知るよしもないのです。それは「裏側でなされるやりくり」なのですから。
物事は「うまく回っていて当然」だと思われます。
うまくいって「アタリマエ」
スムーズに動いて「当然」
ヒトモノカネが集まってきて「当然」
マネジャーは「褒められること」がないのです。
だから・・・半分冗談、半分本気で申し上げますが・・・
たまにはマネジメントに携わる人々を「褒めて」あげてください。
仕事柄、たくさんのマネジメントに携わる人々にお会いしますが、モンモンとしながら仕事をしている人も少なくない印象をもちます。「褒められず」とも、自分のやっていることの意義がわからなくなっている人も、少なくない印象をもちます。特に昨今は・・・働き方改革の影響で、残業も増している人も・・・。
そうしないと、この国から、マネジメントに携わる人々は「消えて」いなくなってしまうかも(笑)
ええい、もうやってられっかー。マネジメント放棄じゃー
にならないためにも(笑)
そして人生はつづく
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