2017.9.12 06:23/ Jun
あの雑誌が、創刊した頃には、当時の「10代」に熱烈な支持を受けたんですよ。
でも、創刊から「40年」。
当時の雑誌の読者は、今、「50代」にさしかかっているんです
当時は「10代向けの雑誌」だったんですけれども、今じゃ、50代が一番読んでる
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企画は、毎年等しく「年をとる」
企画者も、お客さんも、毎年「年をとる」
せんだって、ある方と対談させていただいた際に、こんな話題で盛り上がりました。
(会話は、雑誌名がでないように加工してあります。また、本当は、このご発言の主・対談者のお名前をださせていただきたいのですが、商業誌での掲載でもあり、ここでは匿名とさせていただきます。雑誌が発売になったら、また公開させていただきます)
今、仮に、あなたが、ある「新たな試み」の「企画者」であったとします。企画自体は、「メディア」でも、「雑誌」でも、「イベント」でも、「研究プロジェクト」でも、「プロモーション」でも何でもかまいません。
とにかく、これまでにはなかった「新たな試み」を、あなたは成し遂げたとします。
縁あって、あなたは、ある時期に「まったく新しい企画」を立ち上げました。
そして、幸いなことに、その企画に対しては、多数の「お客さん」が賛同し、参加してくれました。あなたは、企画者として、志をともにするお客さんとともに、世間をわかせました。あなたは、自分のお客さんと手を取り、企画の社会的成功を喜び合っていました。
しかし「ピーク」は、「リスクのはじまり」でもあります。
先ほど申し上げましたように、企画者とお客さんさんは、企画ともども「年をとる」のです。
当初熱狂的に世間に迎えられた企画は、次第に、一般化していきます。
また、企画の社会的成功が派手だったぶんだけ、あなたとお客さんの「社会的絆」は深いものがあります。
あなたとお客さんの密接な関係には、赤の他人が「あとから」新規参入することが難しいものがあります。企画が斬新なぶんだけ、古いお客さんがしっかりと張り付いていて、新しいことを為そうにも、なかなか舵が切れない、というのもあります。
よって、なかなか後から、新しいお客さんが「入りにくい」。
結果、企画のまわりには、企画者たるあなたと、いつものお客さんーすなわち「いつメン:いつものメンバー」がそろうことになります。
お客さんが「常連化」し、企画自体も日常化します。
しかし、問題はここです。
企画は、毎年等しく「年をとる」
企画者も、お客さんも、毎年「年をとる」
のです。
年齢がたったとしても、企画者も、お客さんも、アクティブな状態が続けばいいのですが、加齢というものには、なかなか耐えることができません。少しずつ少しずつ、活動が低下していきます。かくして、企画も、企画者も、お客さんも「年をとります」。企画は次第に色あせていき、やがて活動が沈滞化します。
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本当ならば、企画者のあなたは、もっと前に手をうつべきだったのかもしれません。
新たなお客さんが新規参入できるように、企画をリニューアルしたりする必要があったかもしれない。古いお客さんを入れ替えてでも、参加者の若返りをなすべきだったのかもしれません。
しかし・・・往々にして、
人は「企画」に安住しやすいものです。
また
「古いお客さん」は、なかなか切ることができません。
かくして、
企画は、毎年等しく「年をとる」
企画者も、お客さんも、毎年「年をとる」のです
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企画と加齢という問題は、新たな物事を立ち上げるイノベータ、企画者の方々にとっては、いつも自分に降りかかるリスクとして認識していた方がいいように僕は思います。企画自体の斬新さは、何一つ変わっていなかったとしても、企画自体は常に年をとる。あなたも、お客さんも、「企画」とともに年をとっているのです。
新たな物事を立ち上げたら、常に、リニューアルを考えなくてはならない、というのは、こういう所以もあるのかもしれません。
あなたの企画のお客さん、平均年齢は何歳ですか?
お客さんは、10年後に、どうなりますか?
あなたは10年後、何をしていますか?
あなたの企画は高齢化していませんか?
そして人生はつづく
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