2017.2.2 06:57/ Jun
今日のお話しは「刺激」を受けました。
今日の内容は「感銘」を受けました
今日の講演は「目にウロコ」でした。
人は、セミナーや講演、研修などに行った際、その感想として、これら「3つのセンテンス」を用います。あなたがセミナーや研修の運営実施者ならば、たいていアンケートや感想文の欄に、これらの言葉が並んでいるはずです。
しかし、少し考えてみればおわかりだと思いますが、この「3つの言葉」には、「共通」しているものがあります。それは何でしょうか?
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それは
「対象」と「自己に対する意味」を欠いていること
です。
要するに、
講演のうち「何」が「刺激的」で、どのように自分にとって「意味」があったのか?
研修のうち「何」に「感銘」をうけて、それで自分は「何を変えよう」と思うのか?
お話のうち「何」が「目にウロコ」で、それで、自分にとって「どんな意味」があるのか?
が、ほとんど述べられていないことです。
それらが「省略」されている。
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おそらく学習効果を高めるという観点からすれば、
自分がハッとした「事柄」や「経験」
そして
「そこから得た学び=自分にとっての意味」を
より明示的に、かつ、より鮮明にしていくことが求められるのだと思います。
「何」に刺激や感銘を受けたのか?
それが
自分にとってどのような「意味」があるのか?
をより詳細に考えていくことでしょう。
もちろん、これらの明示化を自分ひとりで行うことも可能です。しかし、より効果が高いと思われるのは、「他人からの問いかけ」であり「ディスカッション」だったりするのでしょう。
誰かに「問い」をなげかけられたり、誰かと意見を交換するなかで、より学ぶことが多くなるようにも思いますが、いかがでしょうか。
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今日は「刺激」「感銘」「メウロコ」について書きました。自戒をこめて申しあげますが、これらの言葉は、対象と意味を省略することができますので、非常に便利であり、多用されます。
しかし、「刺激」「関係」「メウロコ」という言葉を用いたくなったら、「まてよ」とちょっと立ち止まり、振り返る時間を持たなければならないことを意味しているような気もします。
自分は「何」にハッとしたのか?
それは
自分にとってどんな「意味」があったのか?
あなたは、最近、何に「刺激」を受けましたか?
あなたが、最近、感銘を受けたのは「何」で、どんな意味がありますか?
そして人生はつづく
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