2016.12.21 06:56/ Jun
前々から「気になっていること」があります。
それは、
「管理職の任期の短さ」
です。
組織によっては「きまった年限の任期」など定まっていないところもあると思いますし、そもそも「任期」などという概念すらないところもあります。
しかし、組織によっては
「管理職の任期は一律2年」
とか、決まっているところもあります。
僕が、ついつい、何とかならないものかと思ってしまうのは、この「管理職の任期の短さ」なのです。
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率直に申しあげますが、「2年」って短くないですか?
「3年」で、何とかギリギリ?
「1年」は、ちょっと「無理ゲー」でしょうか。
これじゃ、職場に必要な変革を行おうにも、この年限じゃなぁ・・・と思ってしまうのです。
言い訳?
もちろん、短い任期のなかでも変革を志している管理職の方もおられますので一概には言えませんが、
2年とかいう任期は
「大過なく過ごせば、何もしなくてもよい」
管理職とは「論功行賞」だから
「いてくれるだけでいい」
と組織から言われているような気がして、なりません。
不正を避けるとか、ポストをあけるとかどうしようもないことかもしれないのですが、ついついそんな邪推をしてしまいます。
ええと・・・何もしなくてもいいですか?
まぁ、「任期が短いこと」が「何もしない言い訳」になっちゃうのもいやですけれども(笑)
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よく知られているように、
変革とは「プロセス」です。
そして、プロセスをまわすには「時間」がかかります。
管理職は、まず着任後、組織や職場内部のメンバーや仕事の課題など、さまざまなものを「観察」します。
これらの「観察」や情報収集の結果、マネジャーは「変革しなければならない場所」を見つけます。
おそらく、業務が一回りして、組織の人間関係やら何やらが見えてくるまで、数ヶ月から1年くらいはかかると思います。
変革のポイントがわからったら、そのつぎは、変革のキーマンとなる人を集めてコアチームをつくることがあります。
このチームでさらなる情報収集を、組織全体に危機感を醸成しつつ、戦略をつくりあげます。これで数ヶ月でしょうか・・・。
たとえば、任期が2年という場合、ここで「黄色信号」がとまります。
もうあの人は、あと数ヶ月しかないから・・・ついていっても仕方がないよねぇ・・・
つまり「管理職のレイムダック化(lame duck)」がはじまるのです。たとえ任期が残っていても、実質的にはパワーを失っている。なぜなら、彼/彼女には、もう「時間」という資源がないからです。
はい、ゲーム終了。
変革のために、時間という「資源」を、何とかもっと充実させられないものか
これが僕の今日の問題提起です。
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今日は管理職の任期のお話をさせていただきました。
管理職の任期は、さまざまな事情によって決まっていると思われるので、ここだけを取り出して問題視しても仕方が無いことなのかもしれません。
しかし、
任期が短いから、頑張ろうにも、何にもできない管理職
任期が短いことを言い訳に、何もしない管理職
任期が短すぎるために、改革をまっとうできない管理職
という「噂」を耳にする度にそんなことをボヤキたくなってしまうのです。
そして人生はつづく
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