2006.8.2 06:00/ Jun
先日、カミサンの実家に帰省したおり、久しぶりに奈良の街を散歩しました。
奈良の街を歩くのは、5年ぶりくらいでしょうか。ちょっと前に彼女が「奈良の紀行番組」を作ったときに、ロケハンにつきあったのが最後になります(たまーにですが、僕もロケハンにつきあいます)。秋の頃でした。しかし、猛烈に暑い日だったことを記憶しております。
奈良で散歩といえば、まずは<お約束>の春日社です。参道には、こちらも<お約束・オブ・お約束>ですが、至る所に「鹿」が歩いていました。
春日社は、平城京遷都のさいにつくられた藤原氏の氏神です。夏お盆の頃には、中元万燈籠というイベントが開かれます。僕が訪れた7月末は、ちょうど、境内にある無数の灯籠に和紙を張って準備をしているところでした。
万燈籠は8月14日、15日に開催されます。お近くの方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。きっと幻想的な雰囲気に酔いしれることができるのではないかと思いますけれども。
5年前と同じく、この日も暑い日でした。歩き始めた頃は、東大寺にいって、興福寺にいって、といろいろと考えていましたが、とても耐えられる温度・湿度をこえています。結局、春日社から「ささやきの小道」というところにはいって、志賀直哉邸方面へ。ここにおいしいお蕎麦屋さんがあるとのことで、お昼にたぐることにしたのです。
吟松 奈良町店
0742-23-1355
住所:奈良県奈良市西新屋町18
http://www.jalan.net/kanko/SPT_129002.html
「夏蕎麦は犬も食わない」とよく言いますけれども、こんな日にたぐる冷たい蕎麦は、大変おいしいものです。吟松のそれは、しっかりとコシのある僕ごのみのお蕎麦でした。僕は食べませんでしたが、天ぷらも有名なようですよ。お近くにいらっしゃったときには是非。
その後、いわゆる「奈良町」を散歩しました。奈良町とは、猿沢池のそばにある旧町屋街のことですね。今も切妻造りの中世・近世時代の民家が残されています。
奈良町資料館の展示によりますと、かつては、もっと多くの旧跡が残されていたようですが、高度経済成長の時代、行政の指導のもとに開発・改善がなされ、それらの多くが失われたそうです。
一時は奈良町も、日本中どこにでもあるような街になる運命を辿るかのように思われました。しかし、その後、町並みの保全運動が起こり、現在のような姿になりつつあります。多くの観光客がここを訪れているようです。
町屋の中には、FM局もありました。僕たちがお邪魔したときは、ちょうどOn Air中だったようで、抜き足差し足で民家に入りましたけれども。
もう少し時間がありましたら、もう少しマニアックな路地にも入っていきたかったのですけれども、この日は、東京に帰らなければならず、これが限界でした。また、機会を見つけて歩きたいと思っています。
夏の奈良はうだるような暑さです。
でも、そこには、新たな発見があるでしょう。
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