2016.4.6 06:24/ Jun
新人研修の季節です。
仕事柄、毎年、どこかの新人研修を見学させていただいたり、話をうかがう機会に恵まれますが(ありがとうございます)、今年は、トヨタ自動車さまの新人研修を見学させて頂きました。
こちらは雑誌プレジデントの取材で、ライターの井上差保子さんと、同社の佐藤 智洋さんとのお仕事です。この様子は、5月の雑誌プレジデント「職場の心理学」にて掲載されます。どうぞお楽しみに!
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今回うかがわせていただいた新人研修は、一年間続く新人研修カリキュラムのうちの1つです。新人数名が1グループになって、「エンジンの組み立て」を行うというものでした。技能職や技術職のみならず、スタッフ
新人指導には、エンジン組みたてにかかわって、この道40年というTさん、そして、アシスタントとして数名の技術者の方がつかれていました(ご見学をご許可頂き、同社のすべての方々に心より感謝いたします)。
わたくしめはエンジンのドシロウトなために(笑)、その様子をお伝えすることも難しいのですが、ひとつひとつのエンジン組み立ての工程を、指導者の方が説明し、それにともない、ひとつずつ部品を組み合わせ、エンジンを組みたてていきます。
組みたてる部品やツールが、置かれる位置や向きさえも決まって、置かれている様子が印象的です。さすが、トヨタのカイゼン!
作業を見ているだけでも、エンジンとはとても精密にできていること、しかも、それに膨大な工夫がなされていることが見て取れます。
大変興味深い光景でした。
ご指導をいただいた先生方、新人のみなさま、今回の取材をご許可いただいたトヨタインスティテュート、TPC推進センターの皆様、広報の皆様、本当にありがとうございました。
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帰り道、いろいろなことを考えます。
ヒアリングさせて頂いたところによりますと、現在、日本の工場で、このように手でエンジンを組みたてているところは「ない」といいます。要するに、すべての作業は機械、ロボットによって行われており、人間が、手でエンジンを組み立てることがなくなっているのです。
しかし、オートメーション化、機械化は「効率」である反面、生産工程に巨大な「ブラックボックス」を創り出してしまいます。
人の手による関与がなくなった途端、その工程が何たるかを理解している人がいなくなってしまう、という問題です。
一方、海外にいけば、まだまだ機械化が進んでいない工場も少なくないそうです。
そのような場所では、日本人が現地で指導をできることが大変重要で有り、そのような人をいかに養成するかは課題とのことでした。
「現地で教えることができること」は、現地での「リーダーシップ」の発揮に直結してきます。
まことに興味深いことです。
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今日はトヨタ自動車様の新人研修についてご紹介させていただきました。
後段プチ考察の部分では、オートメーション化の部分のみ書かせて頂きましたが、この研修では、その他にもいくつか大切なことが、新人の皆さんに伝達されていたように、僕には思えます。その部分は、雑誌の部分でお話しさせて頂こうと思っています。
どうぞお楽しみに!
そして人生はつづく
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