2016.4.5 05:27/ Jun
中原研究室の研究は、ほぼ90%が「民間企業様との共同研究」です。
(同時にひそかに10%の個人的趣味的研究も持っています)
新年度、教育・事業のキックオフもさることながら、今年からはじまる研究プロジェクトの方も、打ち合わせやキックオフなど、大変忙しくなって参りました。
現在、中原研では、いくつかの企業様と、現在、様々な共同研究、共同プロジェクトにあたっています。
その中でも、今年から中原が取り組むプロジェクトに製薬企業・ベーリンガーインゲルハイム様とのプロジェクトがあります。
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ベーリンガーインゲルハイム様とのプロジェクトは、ワンセンテンスで申し上げますと、「各部門に組織開発を展開する足がかりをつくること」です。
このプロジェクトでは
1.各部門・現場で働いていらっしゃる、いわゆる「部門人事」の方々が
2.自分の所属組織の組織課題を分析し、
3.現場が求める「組織開発」を現場の人々とともに実践し、その結果を持ち寄る
4.アクションラーニング型プロジェクト
を今年から実施させていただきます。
自称「世界初のアクションラーニング型・組織開発促進プロジェクト」です(笑)。
「世界初」は言ったもんがち(笑)、いいじゃん、自称なんだから。
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先だっては、このプロジェクトのオーナーである同社の相原修さん、コアメンバーである原田学さん、川崎恵理さん、そして、部門人事の方々の組織開発を支援してくださる来海敬子さん、泰道明夫さん、中嶋香奈子さん、大野宏さんらとで、プロジェクトのキックオフミーティングを開催させていただきました。同会では、プロジェクトの目的確認、意識あわせをさせていただきました。
短い時間ではありましたが、プロジェクトの推進に対しては、乗り越えなければならない挑戦課題があることを確認し、それらに対して熱心な議論がなされました。
様々な挑戦課題はありつつも率直に話しあい、お互いの認識あわせをさせていただいたことは、僕としては「希望」を感じました。
今後、皆様とのコラボレーションが楽しみに思っています。先だっては、本当にお疲れ様でした。
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思うに、組織開発のプロジェクトでも、アクションラーニングでも、要するに、わたしたちは、これらのプロジェクトにおいて、「大の大人」に対して
「組織としてWORKできるよう、お互いの関係を調整しましょう!」
「成果を生み出せるよう、アクションラーニングでチームワークを発揮しましょう!」
と求めます。
ならば、わたしたちが為すべき事は、第一に、それを「仕掛ける側」が「同じ船に乗ること」です。
「組織開発を提供する側の組織」が、そもそも「組織として機能していない」
(他人に組織開発をしろ、というのなら、まずはアンタのチームを何とかしろ!)
「アクションラーニング」を求める側の「組織」が、そもそもチームとして機能していない
(チームワークを人に求めるのなら、まずは、アンタのチームはどうなんだ?)
というのは「紺屋の白袴」どころか、「激しい論理矛盾」です。
それだけは避けなくてはなりません。
これまで僕はいくつかの共同研究でご一緒させていただく企業様とは、キックオフで「同じ船にのること=バタくさい言葉を使うのなら、エントリーのコントラクトですね」を大変大切にしてきました。
何事も「最初が肝心」ですね。
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今回のプロジェクトにかかわるすべての人々、そして、その末席にいる僕も含めて、すべての人々のご尽力が奏功し、今回の試みがもし成功することができたのだとしたら(お忙しい中、ご尽力いただける方々には心より感謝をいたします)、個人的には、3つの社会的意義があるものと思います。
1.昨今、人事が「戦略パートナーとしての役割」「現場にインパクトをもたらすこと」を果たすことが求められているが、部門人事はその「一丁目一番地」であり、ここがこれまで以上に高度な付加価値を現場にもたらすことが、世界的に注目されていること
2.職場の多様性、組織のダイバーシティが向上するなか、組織開発の必要性が昨今求められているが、これをいかに実践していくかを、きっちり伴走したプロジェクトはそう多くない。本プロジェクトは、いかに組織開発の実践を向上させていくか、ということに一定の答えを提供する
3.組織開発を促進していくときに、アクションリサーチのプロセスをアクションラーニング型で実施していく事例は、そう多くはない。アクションラーニング型でこれを行うときに、どのような課題や可能性がひらけるかを明らかにすることは、社会的に意味がある
特に1と2。
今ほど、部門人事(ただでさえお忙しい中、心より感謝いたします!)、組織開発が注目されている時代はないと僕は思います。
そして、これから、自称!?「世界初のアクションラーニング型・組織開発促進プロジェクト」はじまります。
ぜひ、同社のみなさまと連携し、社会の多くの実務家の方々に対しても、大きな成果を残せるよう、頑張っていきたいなと感じています。
どうせやるなら、世界初!
お忙しい中ご尽力いただける皆様に、心より感謝いたしますとともに、自称「世界初」をご一緒させて頂きたいと感じています。
またご報告させていただきます。
どうぞお楽しみに!
そして人生はつづく
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