2016.2.2 06:14/ Jun
僕がいつも愚息TAKUZO(9歳)に言っていることのひとつに
やりたいことは「かけ算」で見つけなさい!
という僕自身の持論があります。学術的でも何でもない、ただの、ひとりの親の持論なので、今日は、そういうつもりでお読み下さい。もちろん、他の方におすすめすることもいたしません。下記は、単なる僕の持論です。
▼
やりたいことは「かけ算」で見つける
これはいったいどういうことでしょうか。
それは、曖昧な自分の将来に対する願望を、ほんの少しだけ具体的にして、しかも、エッジのきかせるための「プチ工夫」です。
たとえば、今、TAKUZOが仮に写真家になりたいと言っているとします。「将来、何になりたいの?」という会話を僕としているとき、彼が、そういったと仮定して、以下の話をすすめます。
一般に考えれば、
やりたいこと=写真家
で終了なのです。
「あっそ、写真家になりたいんだ」
で終わり。これを僕は「ベタ思考」とよびます。
「アンタ、ベタやなぁ・・・」という感じですね(笑)。
▼
一方、中原家家訓では、「やりたいことはかけ算で見つけなければ」なりません。
別の言葉で述べるのならば、我が家では
「やりたいことをベタに述べてはいけません」
中原家では、やりたいことを考えるときに、「下記の数式」を完成させなければならない。
やりたいこと=写真家 × 「 ? 」
すなわち「 ? 」の部分に「何か」を代入しない限り、中原家では「やりたいこと」とは見なされないのです。
そこで、本人が考えなくてはならないのは「焦点をしぼること+エッジをきかせること+ニーズを考えること」です。「写真家になりたい」というニーズからより一歩踏み出して、具体的に焦点をしぼり、エッジをきり、ニーズを意識してほしいのです。
【焦点をしぼる】
たとえば、写真家といっても、主に何をとる写真家なのか?
【エッジをきる】
ふつーの写真家とは何が違うのか?
【ニーズを考える】
それはみんなが喜ぶものなのか?
こうしたことを考えながら「 ? 」を埋めようね、と話します。
TAKUZOは、最初、
やりたいこと=写真家 × 「歌って踊れること」
を入れました(笑)。
なるほど!
それは「写真家」という職業の定義そのものを変えているかもしれない。エッジもきいている、世の中ではあまり聞いたことがない。しかし・・・TAKUZOがヘナヘナダンスで歌って踊りながらブレブレの写真を撮っていたとして、誰かが喜ぶかな・・・。ちょっと最後の3番目が厳しいかも(笑)。
そんな会話を繰り返していると、つぎにTAKUZOは、最近、憧れている「マサイ族」を代入しました。
やりたいこと= 写真家 × 「マサイ族」
なるほど!
文章では、何人かの方々が、マサイの生活を描写することに挑戦しているけれども、マサイ族を専門にとる写真家というのは、あまり聞いたことがない(いるのかもしれませんが)。彼らの類い希なる「マサイジャンプ」を写真や映像におさめることができるのなら、人々は、それを見たいと思うかもしれない。もしかすると、ニーズもあるかもしれない???
という感じです。しかし、それは本当に「是」といえるでしょうか。それを検証するためには「調べなくて」なりません。それから彼は、マサイ族を撮影している写真家について、ひたすら「ぐぐって」いました(結論からいうと、似たことをしている人はいたみたいです)。
その後
やりたいこと= 写真家 × 「プログラミング」
とか、いろいろウンウン唸っていましたけれど、いったいどうなることやら。でも、プログラミングする写真家ってあんまりいなそうだよね?
誤解を避けるために申し上げますが、僕は正直、この段階で、自分の子どもに職業を決めて欲しいとは1ミリも思っていません。そんなのすぐに変わるし、変わっていいと思います。
でも、ただ、物事を考えるときに、常に「かけ算をする癖」をつけてほしいのです。物事を「ベタ」に考えるのではなく、より焦点をしぼって、様々な角度から意志決定をおこなう癖を付けて欲しいとは願うのです。そして勘のいい方ならおわかりのとおり、それを「成し遂げる」ためには、仕事のことをしっかり調べなくてはならなくなります。
要するに、
仕事に向き合う癖
多角的に仕事を考える癖
仕事のことをじっくり調べる癖
を持って欲しいのです。それが「やりたいことはかけ算で考える」の含意です。
ま、そんなオヤジの暑苦しい思いは、
1ミリも伝わっていないとは思いますが(笑)。
そんなもんよ(笑)。
▼
今日は、やりたいことの見つけ方の僕の持論を述べました。
考えてみれば、自分も、この「かけ算」で今まで生きて気がします。
僕の場合は、
やりたいこと=「経営」 × 「学習」
=「人材開発」
です。
あなたのやりたいことは、どんな「かけ算」で表現されますか?
そして人生はつづく
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