2015.9.28 06:45/ Jun
リーダーは「完璧なチーム」の夢をみるものです。
「完璧なチームを与えられたら、もっと成果が出せるのに・・・」
「やる気のあるやつだけ与えられたら、もっと素晴らしいアウトプットがだせるのに・・・」
「能力の高い完全チームをあてがわれたら、すごい成果を残すことができるのに・・・」
リーダーは、あの手、この手をつかいながら、時に、気疲れを感じて、チームを率いています。デコボコなメンバーに、あの手この手で対処を試みているのです。目には見えないかもしれないけれど。
「動かない人」を何とかそそのかし、「動きすぎる人」を何とか押さえ。「暴走するメンバー」の方向性をただし、「微動だにしないメンバー」にささやき。
あなたも、一度でもリーダーを経験したとしたら、そんなリーダーの気持ちがわかるのではないでしょうか。
みんながやる気に満ちて、能力が高く、一緒の方向性を向いていて、お互いに意思疎通が可能な「完璧なチーム」さえ、わたしに与えてくれたのなら・・・。そんなチームさえあれば、すごい成果がだせるのに。
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しかし、おそらくは、リーダーの、この夢は叶えられることはありません。
なぜなら、「完璧なチーム」を与えられれば、そこには自ずと、メンバー同士が意思疎通をはかりながら「リーダーシップ」が生まれることが予想されますので、「リーダー」は不要になってしまうからです。ワンセンテンスで申し上げますと、「完璧なチームの存在」と「リーダーの存在」は、矛盾してしまうということです。「完璧なチーム」があるのなら、リーダーは「必要がない」のです。
チームにメンバーをあてがう方からすれば、「完璧なチーム」を用意できるくらいなら、最初から誰も苦労はしない。
今、特別に人をあてがい「リーダー」を敢えて依頼せざるをえないのは、この世には「完璧チーム」は存在せず、やる気も能力も方向性も「デコボコ・バラバラなメンバー」しか存在し得ないからだ、ということになります。
ここでリーダーはひとつの結論に至ります。
すなわち、
リーダーが率いるのは、いつも「不完全なチーム」である
ということです。 自分の目の前には「デコボコ」「バラバラ」しかない。「目の前のこと」が、やはり「現実」です。そして、最初から、自分に「完璧チームは割り当てらることはない」「いつも自分が目にするのは、デコボコ、バラバラである」と思っていさえすれば、腹もくくれませんか?
にのごの言っていても、文句たれてても、しゃーない。
「与えられたもの」の中で、いかに成果をだすのか?
そう、目の前のものに向き合うしかないのです。
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今日はリーダーとチームについて書きました。
このように、私たちの生きる世界は「デコボコ」と「バラバラ」に満ちています。人種やら、性別やらもそうなのですが、あたりまえのことですが、人はそもそも「デコボコ」と「バラバラ」です。それこそが「ダイバーシティ」と呼ぶべきであり、それ以上でも以下でもありません。
そして「デコボコ」と「バラバラ」があるかぎり、そこには「リーダー」が必要とされるのかな、と思います。ダイバーシティとリーダーは、かくのごとく、つながります。
そして人生はつづく
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