2015.9.8 05:47/ Jun
ここ数年密か?に取り組んでいる研究に、トーマツイノベーション株式会社のみなさまとの共同研究がございます。同社の眞﨑大輔社長、小林学さん、川合真美さん、渡辺健太さん、井手真之介さん、池内祥隆さん、国崎晃司さん、長谷川弘実さん、そして中原研からは中原と保田江美さんが参加させて頂いている研究です。このような機会をいただきました同社の皆さんには、心より感謝をいたします。
わたしたちの研究テーマは、ズバリ!
中小企業では、どのように若手が育成されているのか?
中小企業の職場では、中堅管理職は、どのように育成されているのか?
です。
これを明らかにするような共同研究を続けてきて、ついに、1000人規模の成果「大」発表会を開催させていただく段を迎えることができました。11月9日(月)品川での開催です。
11月9日(月)・中小企業の人材育成、実態調査発表会@品川
http://www.ti.tohmatsu.co.jp/npro/
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以前にも申し上げましたとおり、これまで人材開発研究の多くは、従業員規模300名ー1000名をこえるような、いわゆる「大企業」を舞台として行われきた経緯があります。本調査では、そのようないわゆる「大企業」ではなく、中小企業の350社の方々、2800人以上を対象に、インタビュー調査とアンケート調査を実施させていただきました。貴重な時間をたまわりました皆様に、心より感謝をいたします。
調査票自体も、かなり手のこんだものになりました。社長行動、会社の数字データ、また、現場の実態を多角的に明らかにするため、質問票を「社長調査票」「人事・経理系調査票」「管理職調査票」「若手社員調査票」という4つの種類にわけ、なかなか実態をつかむことが難しい中小企業に接近しようとしています。
中小企業の研究に関しては、古くから中小企業論の多数の知見がございます。また、数は、圧倒的に少なくなるものの、1980年代以降にいくつかの人材マネジメントに関する調査研究がなされています。
本調査では、敢えて「人材開発」に徹底的にフォーカスをしぼることで、中小企業の人材開発の実態に肉薄することをめざしています。「中小企業の人材開発」にフォーカスをしぼり、そのメカニズムを明らかにしようとする研究は非常に限られているように思います。
中小企業の人材開発と申しますと、海外のSME研究を概観しても、
「中小企業の人材開発? そんなの社長がやるかやらないかでしょ?」
という主張が大きくなります。古くは、中小企業は二重搾取の対象と見なされることも少なくなかったので、そもそも人材を育成しようとする動きに着目すること自体があまり多くはなかったように思います。
企業サイズが小さいので、社長の行動は影響力はあります。まぁ、それはそうなんでしょうけど、それ以外には、どのようなメカニズムがそこには作動しているでしょうか。本調査発表会では、質問紙を重ねることでみえてきた中小企業の実態に迫っていきたいと思います。
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さて、当日です。
もちろんのことですが、当日は、単なる「調査発表会」ー数字を羅列する会にするつもりはございません。
まず最初に「調査の概要と結果」についてご報告差し上げたあとは・・・実際に調査内容で示唆した内容について「学んで頂けるワークショップセッション」を複数パラレルでもうけさせて頂いております。
よくある調査発表会は「調査結果のみを報告」します。でも、そこで浮かんでくる思いは、
「結果はわかったけど、で、どうすんの?」
だと思うのです。当日は、「で、どうすんの?」に答えるワークショップをトーマツさんが3つ用意してくださっております。どうぞ起こし頂けますよう、お願いいたします。
みなさまにお逢いできますこと愉しみにしております。
そして人生は続く
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