2014.12.16 08:52/ Jun
「ヘタの横好き」ということになるんでしょうけれども、この半年くらい、TAKUZOとともに「ボルダリング」にハマっています。
「ボルダリング」とは、ワンワードでいうと「壁登り」です(笑)。クライミングの一種で、突起物・石・ホールドをガシガシとつかみながら、高さのある壁を登るスポーツです。
もともとは、「身体の線が細いTAKUZO(もやしっこ)を丈夫にせなアカン」ということで、「合気道」とともに一念復帰して取り組んだことでしたが、最近は、少しずつ面白くなってきています。
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まだまだ「ペーペー」どころか、ボルダリングの「ボ」の字も知らない僕が言うのはなんですが、このスポーツの面白さは「戦略性」にあるのかな、と思います。
一見、「壁登り」というと、力が「めちゃくちゃ」いるのかな、とお思いでしょうけれど、そりゃ、確かに「力が必要」なことは必要ですが、ボルダリングはそれだけではありません。
むしろ必要なことは「いかに登るか」という「戦略」であり、かつ、「考えること」ではないかと、だんだん思うようになってきました。
まず、押さえておかなければならないことは、「体力は有限である」というあたりまえの事実です。そんなに長い間、岩にかじりついていられるほど、僕やTAKUZOには「筋力」はありません。
その中で、次には、どこに手や足をかけて、次にはどこに重心を移せば良いかを常に考える。そして、山頂をめざさなくてはなりません。一歩前に進む前に考える。これが初心者には、なかなか難しいものです。これって、「戦略ゲーム」のように感じませんか。
TAKUZO、1ミリも考えないで、次に進むんじゃねー。
ちなみに、まだまだノービスの「ノ」の字も語れない僕には、TAKUZO同様、まだまだ「戦略をうまく組みたてることはできません」。
それに対して、指導をしてくれる先生は、伺ってみると、「次に、そのホールドを押さえると、身体がどうなるかがわかり、その次に押さえなければならないホールドすら見えてくる」といいます。身体感覚に支えられた、この思考がいかにして生まれたのかが面白いところで、根掘り葉掘り、いやらしくならない程度にひそかにヒアリングを重ねています。
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思うにスポーツには、このように、一歩、ひいて考えてみると、ビジネスや戦略思考につながることがたくさんあります。
たとえば、何かのスポーツをしたあとで、そこから一歩俯瞰的な立場で物事をリフレクションし、考えることができるのだとしたら、そこからは多くのことが学べるんだな、とこの年になって感じています。
戦略的なものの考え方は、別に、「ザ・戦略的なビジネス書」とか「オレオレ・コンサルタント」からしか学べないわけではありません。戦略は、スポーツを含め、私たちの日常生活に「埋め込まれて」います。大切なことは、それを一歩俯瞰してリフレクションすることができるかどうか。そして、抽象的概念にまで高めることができるかどうかではないでしょうか。
僕は子どもの頃、あまりスポーツが好きではなかったのですが(ど根性ガエル的オラオラ体育会系の雰囲気が、ちょっと僕は苦手なのです・・・)、今になって考えれば、「スポーツともうすこしスマートにつきあうことができたのにな」と、思っています。スポーツとは「身体を動かすこと」だけではなく、「本質や戦略を学ぶこと」だということを、もっと早く知っていったら、僕は、もっともっと面白い時間を過ごせたようにも思います。
スポーツをやっていた人からみれば、何いってんだ、バカタレ。アタリマエダのクラッカー的、かつ、イマサラジロー的な気づきですね。本当にごめんね。でも、そんなことすら、僕はこの年になるまで気づきませんでした。
でもさ、、、まだ手遅れじゃないよね(笑)。
そして人生は続く
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