2014.11.11 08:31/ Jun
自分の仕事が、会社・組織の戦略の中でどんな意味をもっているのか、わからない
自分たちの職場の方向性が、会社・組織の目標にどのように沿っているのかが見えにくい
こうしたことは、職場において、頻繁に起こることです。人は、全体像や方向感のわからないものについていけるほど、忍耐強いものではありません。この状態が行きすぎると、仕事をするときの「やらされ感」が高まっていくことになります。
こうした状態を防止するため必要な行動で、「職場メンバーに仕事の目的・目標を積極的に意味づけていくマネジャーの行動」が、拙著「駆け出しマネジャーの成長論」で論じた「目標咀嚼」に他なりません。
目標咀嚼とは、「職場メンバーが組織の目標・目的をよく理解できるように、彼らにとってわかりやすい言葉で、それを意味づけていくこと」を意味します。部下育成、多様な人材活用、すべてのマネジメント行動の基礎をなす最も重要な行動のひとつです。
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先だって、某所で出会った、あるマネジャーさんは、これに関して興味深い「工夫」をなさっていました。目標咀嚼といっても、「わかりやすく喋ること」には限界もある。ならばどうするか?
その工夫とは、職場のミーティングの際に、発表のアジェンダを「逆」にしているのです。
一般的な職場の定例ミーティングのアジェンダは、
1.経営・会社の方向性に関するニュースをマネジャーが話す
2.職場各メンバーが個々のプロジェクトの進捗を報告する
だと思うのですが、これを「逆」にしました。
すなわち、
1.職場各メンバーが個々のプロジェクトの進捗を報告させる
そのあとで、
2.経営・会社の方向性に関するニュースをマネジャーが話す際、1で話した部下の仕事を、それに関連づけて話す
という風になさったというのです。
非常に簡単な工夫ではありますが、自分の仕事の意味や意義を、会社の方向性に関連づけて話すことができるので、効果的であるような気がします。
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仕事柄、本当に多くのマネジャーさんたちにヒアリングの機会をいただきます。お忙しいところ、貴重なお時間をいただき心より感謝いたします。うかがったお話しは、研究の際の貴重なデータとさせていただきますが、そちらで得られた実践知を、何とか、ブログなどでも、お伝えできればと思っています。
そして人生は続く
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