NAKAHARA-LAB.net

2014.8.20 06:18/ Jun

「子どもの筆箱」に広がる「日常」、鉛筆を削りながら考えていること!?

 7歳の長男TAKUZOが小学校に入学してからというもの、僕が続けている「密かな!?習慣」に、「子どもの筆箱をあけて鉛筆を削る」というものがあります。
10581100_10203515119331413_512574305_n.jpg
 TAKUZOは、小生に似て、根っからの「靴下ポイポイ野郎」「シャツ出し人間」「引出し開けっ放し男」なので(!?)、鉛筆などを毎日削って整えておくような習慣など、期待できるわけもなく。最初のうちはしょうがなく、やっていたのですが、だんだんとこれが僕の習慣になりつつあります。
  ▼
 しかし、「子どもの筆箱をあけて鉛筆を削ること」を毎夜毎夜続けていると、そこには「鉛筆を削ること」以上の意味もあるような気がしてきました。
 印象論で恐縮なのですが、「子どもの筆箱」の中には、「子どもの生活の様子」が暗に表現されやすいように思います。
 たとえば、筆箱の中が荒れていて、鉛筆の芯も変な折れ方をしている。そういうときには、なんか胸騒ぎを感じます。
 ケシゴムにいたずら書きがされているときもありました。そんなときは、友達と何らかの出来事があったようです。
 鉛筆の芯の減りからも、その日、どの程度勉強していたのか、またどの程度ノートをとっていたのかがすぐにわかります。
 TAKUZOは、もう7歳なので、「かっこわるいので、親に言いたくないこと」「恥ずかしいので、親には知って欲しくないこと」もでてきているように思います。そして、誰に似たんでしょうか、まことに「言葉が足りない」(笑)。
 まぁ、「子どもの筆箱」を見て、そこから感じたことを、いちいち、本人にフィードバックするといったようなことは「全くない」ですし、僕が、こんな思いで鉛筆を削っているのは、TAKUZOは知りません。
 しかし、毎夜毎夜「子どもの筆箱」をあけて、何かの今日はどんな出来事があったのかな、今日は本人にとって、どんな日だったのかなと想像しています。
 ▼
 TAKUZOの夏休みも、もうすぐ終わりです。学校がはじまれば、僕の鉛筆削りも、また続きます。
 そして人生は続く

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2024.11.22 08:33/ Jun

最近、僕は何をやっているのか?そうね、いろいろやってます!?

2024.11.15 15:01/ Jun

【無料カンファレンス・オンライン・参加者募集】AIが「答え」を教えてくれて、デジタルが「当たり前」の時代に、学生に何を教えればいいんだろう?:「AIと教育」の最前線+次期学習教育課程の論点

2024.11.9 09:03/ Jun

なぜ監督は選手に「暴力」をふるうのか?やめられない、止まらない10の理由!?:なぜスポーツの現場から「暴力」がなくならないのか!?

2024.10.31 08:30/ Jun

早いうちに社会にDiveせよ!:学生を「学問の入口」に立たせるためにはどうするか?

2024.10.23 18:07/ Jun

【御礼】拙著「人材開発・組織開発コンサルティング」が日本の人事部「HRアワード2024」書籍部門 優秀賞を受賞しました!(感謝!)