2013.12.13 08:20/ Jun
先日、ある外国人の先生と、80年代のマネジャー研究(管理者行動研究)について話しておりましたところ、ひょんなことから、話題が「居酒屋」にうつりました。
高業績課長のコミュニケーション特性が、「組織外の対面状況下での、部下等との直接コミュニケーションの多さにあらわれる」という研究知見を見ていて、「組織外の対面状況下での直接コミュニケーションの多さ」っていったら、そりゃ、居酒屋?だよね、それしか、ないんでないの、ということになったのです(笑)。
「組織外が居酒屋」かどうか、その真偽はわからないのですが(!?)、「マネジャーが直接コミュニケーションを好むこと」は、他の管理者行動研究の知見においても、よく指摘されていることです。
▼
さて、話題が「マネジャー研究」から突然「居酒屋」にうつり、またあーだこーだ話していると、
「IZAKAYAって飲むのって、コミュナルだよね(Communal:共同体的だよね)」
という話になって、盛り上がりました。主な理由は以下の3点です。
1.「とりあえずビール!」がコミュナル!?
居酒屋での注文は、多くの場合、”とりあえずビール”からはじまることが多くないでしょうか。A先生によると、この慣習は「戸惑い」があったそうです。彼によると「個人が好きなものを頼めばいいじゃない」と思うみたいです。
でも、飲めない人は別にして、みんな最初は、同じものを飲もうとしますね(これは挨拶を早く迎えたいからでしょうけど)うーん、コミュナル!?
2.小さな皿の少ない料理を分け合うところがコミュナル!?
大きなプレートにドカーンと料理がもられて、それを個別に一人ずつ食べることが慣習になっている西欧から見ると、「居酒屋の小さなお皿の少ない料理」は不思議に見えるらしいです。
A先生曰く、「小さなお皿の料理なのに、みんな少しずつ、小分けにして食べるでしょう? 大皿ならわかるけど、居酒屋の料理って、そんなに大きくないでしょう。それをたくさん頼んで、少しずつ食べるっていうのが、不思議です」
もしかしたら、ここには意味があるのかもしれませんね(妄想気味)。小さなお皿にもられた少しの料理でも、分け合って食べるということは、コミュナルなこと?
あと、居酒屋で頼むときって、いきなり最初から「カニ汁!」とかって頼まないですよね。「カニ汁は、みんなで分けられない」でしょうから。てことは、オーダー自体も、コミュナルなのかもしれませんね。
3.挨拶にはじまり、挨拶に終わるのがコミュナル?
これは1に関係しますね、おそらく。居酒屋で飲むときって、特に職場単位でなんかでいくと、最初と最後に挨拶がありますね。
最初の挨拶の主要なメッセージは、”お疲れさまでした”、最後の挨拶は”お互いに頑張っていこう”だよね。挨拶にもいろいろあるでしょうけど。これって、共同体維持・強化を意図しているのかもしれませんね。
A先生曰く「最初、サンボンジメは、何がはじまるのかと思いました! パニックです」だそうです。
▼
てなわけで、僕とA先生の会話は、猛烈な勢いで、「研究」から「ガチ雑談」になり、最後は、面白いねぇ、面白いねぇ、で終わりました。もちろん、行きすぎたCommunalは、息苦しさや排他を生む素地になりますので、注意が必要ですけれども。
僕は人類学が専門でも、社会学が専門でもないので、IZAKAYAがコミュナルかどうか、ここに書いてあることの真偽は知りません。もしかしたら、宴会とか飲酒という習慣が、そういうものかもしれません。またここで「コミュナル」といっても、いろいろなので、ここでの議論は雑談に過ぎません。いや、本当に雑談なんです(笑)。
ただ、少しそういう目線でIZAKAYAでの飲酒の様子を見ていると、なかなか面白い習慣が見つけられるようにも思います。
忘年会シーズン、今日は金曜日です。
そんな愉しみ方もいかがでしょうか?
そして人生は続く
最新の記事
2024.11.26 10:22/ Jun
2024.11.25 08:40/ Jun
あなたの組織は「社員の主体性を喪失させる仕組み」が満載になっていませんか?:うちの社員には「主体性」がないと嘆く前にチェックしておきたいこと!?
2024.11.22 08:33/ Jun
2024.11.9 09:03/ Jun
なぜ監督は選手に「暴力」をふるうのか?やめられない、止まらない10の理由!?:なぜスポーツの現場から「暴力」がなくならないのか!?