2010.8.5 06:26/ Jun
あいかわらず、僕の日常は、バタバタしています(大人語)。
昨日は、来学期に駒場で行う授業「メディア創造ワークショップ」のカリキュラムを、それぞれの専門家・プロの方々まじえてディスカッションをしながら、みんなで創りました。
世界で誰も感じたことのない学習経験を創ろう!
その道の専門家の方々と、ディスカッションして、ものを創り上げていく経験というものは、本当に楽しいものです。この授業にご協力いただける皆さんには心より感謝しています。ありがとうございました。
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「メディア創造ワークショップ」は、東京大学の1年生、2年生向けに、「自分たちの力でメディアを創ってみる」という授業です。
具体的には、最近話題の「電子書籍」をつくります。大学を出て、自分たちでアポをとり、取材を行い、様々な人にあって、電子書籍(ipadのアプリ)をつくることをめざします。
つくった書籍(アプリ)は、実際に、無料で配信をいたします。その中では、多様な、そしてタフな経験をたくさんすることでしょう。様々なレスポンスやフィードバックが寄せられることでしょう。
募集は機材の関係がありますので12名限定。「志」と「やる気」のある1年生、2年生に、ぜひ、参加していただきたいと考えています。我こそは、と思う方はぜひ、ご参加ください。
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東京大学 駒場キャンパス 全学自由ゼミナール 2010年後期
「メディア創造ワークショップ」
水曜4限(14:40-16:10) 駒場KALS
担当教員:中原 淳准教授・重田勝介助教
東京大学 大学総合教育研究センター
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■趣旨
近年、ソーシャルメディア、電子書籍など、テレビ・新聞・ラジオの
いわゆるマスメディアに変わり、様々なユーザー参加型メディアが登場
しつつある。これらのメディアにおいては、ユーザーが、コンテンツの
「受け手」というよりも、自ら望めば、コンテンツの「作り手」になる
ことが可能である。すなわち「メディア創造」の機会が、万人に開かれ
ている。
この授業の目的は、「メディア創造」である。メディアとしては「電
子書籍」を取り上げる。学生自らが取材を行い、コンテンツを執筆・撮影
・編集し、「スチル・テキスト・ビデオを含む、ipadで閲覧可能な
インタビュー雑誌」を開発し、配信するまでを実習する。
作成したコンテンツは、授業終了後、広く一般に無償で公開する。
必要機材(Macbook、編集機、マイク、ipad)等は準備・貸与するので、
学生は準備をする必要はない。
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本講義の性格上、受講にはいくつかの注意がある。
まず第一に、取材・撮影・編集などはグループで行う。協調的な作業
やコミュニケーションを厭わないことが求められる。
第二に、受講にあたって、事前に特別なスキルやプログラミング等の
知識は必要ない。ただし、撮影・編集のスキルは、作業をしながら学ぶ
「熱意」が必要である。プログラミング等の知識については必要ない。
第三に、授業時間以外にも、場合によっては、グループで話し合った
りする時間が必要である。また、実際の取材は、具体的に手を動かし、
足を使ってなす必要がある。これらの活動に積極的に取り組むことの
できる学生の参加を希望する。
機材の関係上、人数は少数にしぼり12名までとする。希望者が多い
場合には、初回授業開始時にレポート課題を与え、所定日時まで提出
してもらう。それによって受講制限を行うことがあるので、ご了承いた
だきたい。
最後に、このような授業の性格上、途中で授業受講を辞めることは
極力差し控えていただきたい。
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本授業の主なターゲットとしては、将来メディア産業で働きたい人の
みならず、広くナレッジワークにつきたい学生を想定している。
本授業を受講することで獲得することが予想される知識・技術は、
1)現在のメディア環境に関する知識、2)取材に関する基礎的スキル、
3)コンテンツの撮影・編集等に関する知識などがある予想されるだろう。
本講義は、東京大学 大学総合教育研究センター 教育の情報化プロ
ジェクトが主催し、東京大学 教養学部付属 教養教育高度化機構の支
援のもとに実施される。
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■10月6日 授業「オリエンテーション」
・授業シラバスの確認
・開発する電子インタビュー雑誌のコンセプトの説明
・(受講者多数の場合のみ)選抜課題の提示
希望者多数の場合は、人数に制約があるため、選抜のためのレポート
課題を設ける。10月8日までにレポート課題を提出する。
●レポート課題
下記の項目を含むA41枚程度(1200字)のレポートを
作成してください。
・あなたは、この授業で、どういう人にインタビューし、
どのようなことを聞いてみたいのか?
その上で、誰に、どういうメッセージを届けたいのか?
■10月8日(金)(人数多数の場合)レポート課題締め切り
■10月11日(月)(人数多数の場合)結果をメールにて通知
■10月13日(水)授業「ipad experience」
・ipadで電子書籍を読んでみる
電子書籍と通常の書籍の読書体験がどのように違うのかを話しあう
・レポート課題の発表
■10月20日 授業「コンテンツ開発とは何か?」
ゲスト講師 映像ディレクター 大房潤一さん
・スタジオ見学
・コンテンツ制作の現状
■10月27日 授業「インタビュービデオの作成」
ゲスト講師 映像ディレクター 大房潤一さん
・ミニインタビュービデオ作成実習
■11月3日 授業「インタビューを書くということ」
ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
・インタビューの書き方のレクチャー
・模擬課題
■11月10日 グループ実習
■11月17日 授業「インタビューを批評する」
ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
・模擬課題をクラス全員で共有して、よいインタビュー記事とは
何かを考える
■11月24日 授業「インタビューの手続き」
ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
・インタビュー取材の方法論
・インタビュー依頼の方法
・権利処理&知財の基本
・取材先候補のディスカッション
■12月1日 授業「電子書籍の現在 – 激変するメディア環境」
ゲスト講師 ダイヤモンド社 加藤貞顕さん
・電子書籍市場の現在
■12月8日 授業「電子書籍の開発」
ゲスト講師 ジェットマン 井上さん・吉岡さん
・電子書籍の開発の実際
■12月15日 授業「コンテンツ開発へ向けて」
・インタビューとビデオ撮影をもう一度やってみる
■12月22日 授業「インタビュー記事の構成案」
・インタビューを行った結果の報告を行う。
・インタビュー記事の構成案などをクラスで共有
■1月12日 授業「試写」
■1月19日 授業「編集」
・コンテンツ編集作業
■1月26日 授業「編集」
・コンテンツ編集作業
■後日
・App storeにて後日コンテンツ配信
■3月
・合評会
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■参考図書
・立花隆(1984) 知のソフトウェア. 講談社新書
・小池和男(2000) 聞き取りの作法. 東洋経済新聞社
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■2010年8月5日 中原のタイムライン
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■2010年8月4日 中原のタイムライン
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