2008.5.17 07:25/ Jun
早朝自宅を出て、電車で約1時間30分。ビール会社C社の工場に、ダイヤモンド社の石田さん、前澤さん、長岡先生、僕で出かけた。今書いている本のためのヒアリング調査である。
今日のヒアリングのトピックは、
1) C社における技能職若手の学習は、どのように行われているか?
2) C社における業務改革は、どのように行われているか?
であった。
今回は、主に技術研修センター、品質管理の責任者の方から、2時間以上にわたって、お話をお伺いした。
1)について、C社における技能職のノウハウ伝承には、テクニカルエキスパートという徒弟制度が活かされていた。社内で100名強認定されたテクニカルエキスパート(入社20年 – 30年)を「師匠」として、入社10年目前後の「弟子」が3ヶ月間の見習いを行う。
2)に関しては、業務改革研究会という全社の取り組みがなされていた。1)全員が関与しながら、2)「こうなりたい」という夢を描きつつ、3)知恵をだしあって問題解決を行うような活動を、日常的に実施しているとのことである。
業務改革研究会のテーマは誰でもかかげることができる。そのテーマに関連・関心をもつ有志が集まって、プロジェクトを組みながら、問題解決を行うそうだ。
ヒアリング終了後は、工場を見学させていただく。ふだん僕が飲んでいるビールは、この工場からはるばるやってきているのか、と思うと、何だか感慨深かった。
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帰り際、今回のヒアリングに同行していただいた同社人事部のMさんに、30分間ほどお話を伺った。Mさんは、数年前まで熾烈極まるビール営業の最前線にいた方である。
Mさんの、
「営業はビールを売っているのではなく、情報を売っている」
という言葉が非常に印象的だった。
関東のビール営業は、地域のレストラン、居酒屋などを1日15件近くまわる。営業では、当然自社商品のPRを行うのであるが、その割合は、全体の時間の1割から2割程度。残りの大部分は、飲食店などに対して、1)本社の調査部門が集めた最近の食トレンド、2)営業マンが足でかせいだ情報、などを提供するそうだ。
面白いなぁ、と思ったのは後者。営業マンたちは、自分の足で、地域の飲食店のメニュー、味、単価などを調べるのだという。時にはメニュー作りなどもお手伝いするそうだ。
C社では、個々の営業マンが仕入れた情報は、情報カードというツールで、社内のナレッジとして蓄積されている。自分の関連するカードにはコメントをつけることが推奨されている。非常に活発なやりとりがなされているそうである。
「大切なのは、全国の情報と、自分で稼いだ情報の両方を提供することです。そのどちらも必要ですね。かつてのビール営業は非常に属人的でした。これをいかに抜け出して、プロセスとして整備するか、が課題ではないでしょうか」
ビール会社の営業が、ビール戦争と言われて久しい。ビール戦争は「情報戦争」という側面もあるのだなぁ、と改めて思った。
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追伸.
先週末、TAKUZOを連れて、アメリカ生まれの大型倉庫型スパーマーケット「コストコ」に行きました。
コストコ
http://www.costco.co.jp/
倉庫のような巨大な空間に、所狭しと商品が並んでいます。
すべてがアメリカサイズ、すべてがデカイ。「肉」もハンパなサイズではありません。我が家ならば、これひとつで、半年はもちそうです。ちなみに、チーズケーキはひとつ1.8キロでした。キロって、単位おかしくねーか。
でも、大喜びのTAKUZOでした。
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実は、最近、悩みが。この数日間、TAKUZOにすっかり嫌われているのです。何がなんだかわからないけど、今日などは、寝かしつけようと思ったら、大泣きです。トホホ。
今週は、あまりに忙しく、延長保育が続き、あまり遊んであげられなかった。そんなことも理由のひとつなのかなぁ。
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