2022.7.19 06:31/ Jun
愚問は頭を悪くする
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そう喝破したのは、わたしが敬愛する教育者の「大村はま」さんです。
愚問は考えなくてよろしい。そんなことを考えていても、頭が悪くなるだけで、百害あって一利なしである。
「問い」というものは、まことに重要で、「とてつもない気づき」を生み出すこともあれば、一方、「ぺんぺん草もはえない、凍てつく議論」に堕することもあります。そして愚問は頭を悪くします。
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わたしのような仕事をしておりますと、よく
会社は「対面」がいいのか、テレワークがいいのか?
という、紋切り型の二項対立型の問いを、ありがたくも頂戴することが多いものです。
心の中では「この問いを考えると、頭が悪くなる」のでできれば差し控えたいな、と思いつつも、そうもいかないので、ウネウネと考えます。ウネウネ考えていても、やはりわたしの答えは「ひとつ」です。
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思うに、
「対面なのか、テレワークなのか」は「手段論」です。
手段にまつわる問いは「あと」でいい。
それよりも「先」に考えておかなければならない「最も重要な問い」は、
その企業が勝つためには、
どういう働き方がベストなのですか?
ということです。もう少し上品にいえば、「企業が競争優位を維持するためには、どういう働き方を選択するとよろしいのですか?」ということです(笑)。
対面で勝てるなら、そうすればいい。
だって「手段」なんだから。
テレワークで勝てるなら、
リモートで仕事をすればいい。
それは「手段」なんだから。
対面+テレワークのハイブリッドで勝てるなら、
それを選べばいい。
つまり、勝つためにどう働くかを選べばいい
わたしは、このことに尽きるのだと思います。
それを「自社ごと」に決めればいいだけの話です。
世の中の流行なんて関係ない。
そして人事は、対面、テレワークの議論や割合を決めるときに
「勝つためにどうするか?」を考えたのか、ということに尽きます。
対面か、テレワークを選ぶとき、「経営・現場にどのようにインパクトをもたらすのか?」を考えたのか、どうか、ですね。
以上。
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シャバはまことに多様です。
何となく社長が思いつきで「うちは、やっぱり対面だな。ガハハ」とか、部長が毎日毎日会社に来るので、部下もやむなく毎日出社とか、どこぞの役所が「授業は対面で4649!」と言ったから強制対面授業とか・・・100年に1度の禍を前にしつつも、ああ、こうも「ニッポンの組織」は変わらないんだな、と思います。
組織は「形状記憶合金」ですね。
すべてを忘れて、シャキーンと元に戻ろうとする。
たぶん、現在の組織に欠けているのは、グローバルでの競争も激化していくなかで、
勝つために、どうするか?
という1点の問いに尽きる、とわたしは思います。
そして人生はつづく
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