2020.6.19 08:41/ Jun
早いもので、学部・大学院ともに「春学期のオンライン授業」は、もうあと数回を残すのみとなってしまいました。授業やゼミが、そろそろ成果をまとめる段階に入りつつあります。
僕の勤務する立教大学経営学部は、4月の初回授業から、多くの授業が、春学期中はフルオンラインでの授業提供になりました。最初は手探りではじまった「オンライン授業」も、教職員の協働、そして学生のみなさんの協力で、今では、すっかり「ニューノーマル」になりつつあります。
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たとえば学部、中原ゼミ。
日曜日には、400名の皆様にご参加いただき、4つのオンラインワークショップのうち2つを体験いただけるイベントを展開します。
ご提供差し上げるのは、
1.No meetsでも近づくココロの距離〜コロナ禍における若手人材育成方法〜
2.withコロナの今だからできること〜上司が変える!afterコロナのリモートワーク〜
3.受け手が変える1on1の未来〜1から学べる1on1の前・中・後〜
4.男女共同参画家庭~見える見えない家事育児ワークショップ~
の4本のオンラインワークショップです。
今週の日曜日が本番ということもあり、おそらく、今、ゼミ生たちは白目をむいて最終準備に向かっているのではないでしょうか。
本イベントは、金融庁・きらぼし銀行さまとのコラボ企画で、学生に対しては、様々なフィードバックやサポートをいただいておりました。両組織の関係者のみなさまには、心より感謝いたします。
当日は、金融庁の遠藤長官、きらぼし銀行の味岡社長もご参加いただけるとのことをうかがっております。本当にありがとうございます。
このイベント、昨日、すでにお申し込みいただいた皆様には、ご案内のメイルを差し上げております。当日のアクセス方法・資料のダウンロード、宿題として考えていただきたいことなどに関するメイルです。
どうかご確認いただけますよう、よろしくお願いいたします!
日曜日、お会いできますことゼミ生一同、楽しみにしております!
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つぎに「大学院」。
「ひとづくり・組織づくりの大学院」経営学研究科リーダーシップ開発コースは、春学期の授業が佳境にはいっています。そのひとつに「リーダーシップウェルカムプロジェクト」という、ちょっとかわった「プロジェクトベースドラーニング形式の授業」がございます。石川先生、中原、加藤さん、藤澤先生でともに運営している授業です。
「リーダーシップウェルカムプロジェクト」は
1.新入生が3名から4名の異種混交のチームを組み
2.あるテーマに向かって課題解決を行い、プレゼンを作成します
3.そのプロセスで生じる葛藤や出来事を振り返り
4.相互にフィードバックをしあいながら
5.リーダーシップ開発・人材開発の要諦を学ぶことができる
という授業です。
2年間ある大学院のすべての授業の最初に、この授業を体験することで、大学院での学びの「要諦」をコンパクトに体験することができるようになっています。
今年、大学院生の皆様にご提供差し上げたテーマは
「リーダーシップを発揮して、いわゆる”変革の抵抗”を乗り越え組織変革を成し遂げた組織事例」を自ら情報収集し、その要諦を学ぶことのできる60分のオンラインミニワークショップをチームでつくり、実践しなさい」
です。
6月20日・6月27日には、「リーダーシップウェルカムプロジェクト」の最終成果発表会が開催されます。ここでは、お互いを学習者と見なして、60分間のオンラインワークショップを実践していただきます。
大学院生の皆さんは、組織をひとつ決め、非常に丁寧に情報収集をし、生々しいワークショップをおつくりいただいています。わたしも体験させていただくのがとても楽しみです。
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今年からはじまった「リーダーシップ開発コースでの学び」に対しては、在学生も感想を寄せてくれています。海野あん、片庭さん、どうもありがとうございます。
在学生インタビュー「オンラインでの学びはむしろメリットが大きいです」LDC一期生 海野航平さん(医療機関 事務総合職)
https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/2020/0613-b/
在学生インタビュー「思い切って挑戦してみて良かった!」LDC一期生 片庭佐紀子さん(人材ビジネス/人事)
https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/2020/0613-a/
また、そのほかにも、学内の学びをニュースとしてお伝えしておりますので(井上さん感謝!)、もしご興味がございましたら、ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。
立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース「ニュース」
https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/
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春学期が終われば、つぎは大学院講義は、集中講義・秋学期と続きます。
集中講義期間には、もうひとつわたしが提供させていただく授業「人材開発・組織開発論1」がございます。
この授業では、受講生に「人材開発・組織開発」の基礎知識・基礎理論を「めっこり」と学んでいただきます。
受講生には、単に授業を聞くだけでなく、自ら理論や概念を調べて、それを「反転授業型のオンラインワークショップに仕立て上げて、実践しなくてはなりません」。
こうした授業を通して、知識のみならず、ブレンディッドラーニングの教授設計の基礎、Dx時代の人材開発・組織開発の基礎技術を学んでいただくことになっています。
立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コースは、「Dx時代の人材開発・組織開発」で活躍できるプロフェッショナル人材を、オンライン学習を通して養成します。今年度入試は2月です。どうぞもしご興味がございましたら、私たちの挑戦にジョインしませんか?
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学部も、大学院も、まさに佳境です。
教員としても「1日が1秒」に感じる毎日です。本当に冗談ではなく・・・(笑)。いろんな方面、学生からフィードバックや企画が持ち込まれ、本当に忙しくしています。過去20年、今年ほど働いている年はないな、と心の底から思っています。
ひとは「舞台」にたったときに、一番「跳躍すること」ができます。
反面、舞台を「こなしてばかり」いると、「こなし癖」がついてしまいます。
舞台を「逃げて」ばかりいると、「逃げ癖」がつきます。
舞台は「成長」のチャンスです。
舞台に「上がる」前には徹底的に練習をして、脳がちぎれるほど、綿密に考え抜くことです。
そして「舞台」にあがれば、すべてを忘れて、即興にまかせ、場とふれあい、楽しめばよい、と思います。
「舞台」を「こなす」ことなく、しっかりと向き合い、素晴らしい跳躍を見せてくれることを、教員として願ってやみません。
僕は「今週末が楽しみ」です。
そして人生はつづく
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追伸.
せんだって朝日新聞の「仕事力」というページで、中原の「仕事人生」に関する連載を掲載いただきました(株式会社「案」の渡辺さん、ありがとうございました)。どうかご笑覧くださいませ。
朝日新聞「仕事力」中原淳(1):大学の授業に絶望した日
https://info.asahi.com/shukatsu/asakyu/nakaharajun1–.html
朝日新聞「仕事力」中原淳(2):迷う時は孤独になるな
https://info.asahi.com/shukatsu/asakyu/nakahara–2.html
朝日新聞「仕事力」中原淳(3):仕事人生の長期化に備えよ
https://info.asahi.com/shukatsu/asakyu/jun–3.html
朝日新聞「仕事力」中原淳(4):「今日の背伸び」を明日の日常に
https://info.asahi.com/shukatsu/asakyu/nakahara-jyun-4.html
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