2020.5.21 08:45/ Jun
せんだって、中原研OBの方々、中原研の研究会によくお越しの方々、コロンビア大学ティーチャーズカレッジのOB・現役の大学院生の方々で、「サーベイフィードバック型組織開発」の古典を読む研究会が開催されました。
お越しいただいたみなさま、会を主催してくれた斉藤光弘さん、関根雅泰さんには、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。
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この研究会で読んだ文献の詳細は、また別のところで、お話ししますが、1つだけ味わい深い文献がございました。
その研究は、
1.サーベイフィードバック型組織開発の効果を確かめるために
2.地道に地道に、30年間、同じ質問項目で、データをとり続け
3.その効果を立証した研究
でした。
そのことだけを取り上げると、なぜ、この論文が味わい深いのか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕としては、
30年間、同じ質問項目で、データをとり続ける
ということが、奇跡に近いな、と思ってしまったのです。
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といいますのは、
組織のなかの、ときの権力者というものは、たいがい、過去の質問項目を「いじりたがる」ものなのです
ある時期、めちゃくちゃ議論を尽くして、質問項目をつくるとします。でも、その寿命が長く保たれることは、そう多くはない。
たいがいの場合、新たな権力者がやってくる。
そうしますと、たいがい、組織のなかの様々な経営指標をいじりたがる。なかには必要な改定もあるのでしょうけれども、
権力者のなかには、
組織のなかに「自分が変えた感」をつくりだすために、質問項目を、やたらめったら、いじりがたるひともいる
から、ややこしい(笑)。権力者のなかには「いじり屋」さんというのが、たまにいるのです。
もちろん、戦略が変わったときなどは、そうした改定も必要なんですよ。世の中には、そうした事情のために、縦断研究や長期にわたる測定が不可能になってしまった事例は少なくないはずです。僕だけでも、かなり知ってるわ(笑)
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今日は、組織のなかで縦断研究をしていくことが、すごく政治的だよね、という、ちょっとマニアックな話をしました。
あなたの周りには、組織のなかに「変えた感」をだすために、やたらめったら「いじくり回す」権力者はいませんか?
大丈夫、そんなことをしなくても、自信をもって、組織を率いれば。
そして人生はつづく
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