2019.3.29 06:50/ Jun
なぜ先生は、毎日、ブログを書くことができるんですか?
なんか、コツがあるんですか?
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先だって、ある学生さんから、こんなご質問を受けました。
興味をもってくれて、ありがとう。コツねぇ・・・。
あるといえば、ある。
ないといえば、ない。
今日は、そんなコツを書いてみましょう。
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これは、意外に知られていないことですが、ひとつ「コツ」を開陳させていただきますと、
書くためには「書き続けること」
である、というのがございます。
もう少し言葉をたすと、「毎日書くため」には、「例外」などをもうけず書き続けると腹をくくったほうが、自分を駆り立て書き続けることができるようになる、ということです。
僕は月曜日から金曜日まで、よほどの無理な状況がないかぎり、「例外なく」書き続けることを、心に決めています。
おそらく、これが、月曜日から金曜日まで「書けるときに、書く」といったような、「例外」を認めてしまうようなルールで書いてしまうと、僕は、きっと「書くこと」をやめてしまうのだと思います。
なぜか?
きっと、こうなるのです。
月曜日・・・今日は、二日酔いだな・・・まっ、いいか。明日書けばいいんだから
火曜日・・・今日は、朝から忙しい。まっいいか、あさっては大作を書こう
水曜日・・・うーん、プレゼンがまだできていない。3日連続書いていないけど、明日こそは
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もうおわかりですね。
「例外」は「怠惰」をつくりだす
のです。
「例外」をいったん認めてしまうと「継続」は不可能です。
ワンセンテンスでいえば
「例外」は「怠惰」をつくり「継続」を阻害する
なぜなら・・・僕もふくめて、ひとは「心が弱い」ものなので。
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書くためには「書き続けること」
であるには、もうひとつの「含意」もあります。
それは、僕のブログのように、どんなに「しょーもない記事」でも、書き続けてさえいれば、いざ書く段には、スラスラと書けるようになっていく、ということです。書き続けてさえいれば、文章や接続詞が、自然と浮かんでくる。
逆にいえば、「書き続けていないと、なかなか言葉やセンテンスが浮かばず、いざ書こうと思っても、苦労する」のです。
これは、僕は、「始動負荷理論」と呼んでいます。
自転車の「ペダルこぎ」を思い出してください。
ペダルに足をかけて、一番最初に、自転車を動き出す時には「始動負荷(始動トルク)」といって、すこし大きな力が必要になります。しかし、いったんペダルが回り始めると、回転することにかける力は少なくてすむものです。
つまり、
ペダルから足を離さず、回し続けること
が、負荷を感じずに物事を進めるためには必要なことなのです。
これが、いったん回転をためてしまうと、再びこぎだすときには、とてつもなく時間がかかってしまいます。
ペンをとめるな、書き続けろ
書くためには、書き続けろ
は、こうしたことからも説明ができます。
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今日は「書くこと」と「継続」について書いてみました。いかがでしたでしょうか。
皆様には、想像を絶すると思われますが、毎日、ハッと5時におきて、今起きたばかりの頭をフル回転させブログを30分程度で書く、というのは、かなりの「体力」「気力」を消耗します。
たまには、
「今日は書くのをやめちゃおっかな」
と思うときもございます。
あるいは
「もう週3くらいの更新にしよっかな」
と日和ってしまうときもあるのです。
しかし、こうした「例外」を作り出してしまえば、僕は、きっと書けなくなってしまうのだと思うのです。
だから
書くためには、書き続けろ
です。
別の言葉でいえば、
書きづけるのか、書かないのか・・人生には、その二択しかない
ということです。「たまに更新するブログで、継続できたブログ」を僕は、寡聞にして知りません。
物事を継続するとは、そういうことなのかもしれませんよ。
あなたは、物事を継続させるための「自分なりのコツ」をお持ちですか?
そして人生はつづく
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