2018.11.2 06:29/ Jun
※11月5日(月曜日)は所用のため、ブログの更新をお休みさせていただきます!11月6日から再開させていただきます!
管理職の8割は、社員に「主体性がない」という
社員の8割は、管理職には「ビジョン」がないという
・
・
・
せんだって、あるところで聞いた話です。
出典がわからず、また、なぜ「8割」なのか「Nはいくつなのか」など、細かく考えていけば、ツッコミどころ満載なのですが、この2つのセンテンスが訴えたいことは、非常に面白く感じました。
要するに、今、「職場」の動きが「しっくり」こなくて、なかなか「成果」がでていないんでしょうね。
そのときに、管理職の立場にたてば、メンバーに対してこう言いたくなる。
「おいおい、シャキッとせんかい。もう少し主体的に、やる気をだして、動いてくれよ。頼むから」
しかし、一方、社員の立場にたてば、管理職に対して、こう言いたくなるのでしょう。
「おいおい、シャンとしてくれよ。明確なビジョンがないから、何をやっていいか、わかんないんだよ」
おそらく、この2つのセンテンスの含意を考える上でのポイントは、「すでに、社員は動いている」し、管理職も「ビジョンは示している」のだろうと思うのです。しかし、それらが、どうもしっくりこない。
結局、何が足りていないのか、と考えてみると、
対話を通して、ビジョンを腹におとすこと。
それぞれが、「何をしたらいいのか」を行動目標に落とすこと
なのかな、と思います。そういう「対話」や「腹落とし」の機会が必要なのでしょう。
まぁ、そんな「機会」がつくれればいいのですけれどもね。なかなかね(遠い目)。
▼
今日は「管理職 vs メンバー」という、たぶん「地球の永遠の課題」のようなお話をしました。要するに、「何か、うまくいかない場合、それぞれがお互いのせいにする」ということです。
そして、そのときに足りていないのは、「対話する時間」ーそれぞれの認識の違いをすりあわせる時間ーなのかな、と思います。頭でわかっていても、なかなか時間がとれないのは、よくわかりますけれども。
読者の皆様のなかには、結局、「向き合って、話をすることかよ」とおっしゃりたい方もいらっしゃるでしょう。その気持ちは痛いほどわかります。
「そんな、ローテクしかないのかよ!」
でもね、たぶん「確実な方法」は、それしかないんだと思います。
ひとを動かすとは、超絶に地味で「ローテク」なのかもしれません。
あなたの職場の社員は、主体性を発揮していますか?
あなたの職場の管理職は、ビジョンを示していますか?
ビジョンと行動をすりあわせる機会はもてていますか?
今週も、お疲れ様でした!
よい週末を!
そして人生はつづく
ーーー
中村和彦先生との共著、新刊「組織開発の探究」発売中、重版2刷決定しました!発売後4日での重版決定です。AMAZONカテゴリー1位「マネジメント・人事管理」を獲得しています。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
新刊「女性の視点で見直す人材育成」(中原淳・トーマツイノベーション著)が、ついに刊行になりました。AMAZONカテゴリー1位「企業革新」「女性と仕事」。女性のキャリアや働くことを主題にしつつ、究極的には「誰もが働きやすい職場をつくること」を論じている書籍です。7000名を超える大規模調査からわかった、長くいきいきと働きやすい職場とは何でしょうか? 平易な表現をめざした一般書で、どなたでもお読みいただけます。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
【注目!:中原研究室のLINEを好評運用中です!】
中原研究室のLINEを運用しています。すでに約9200名の方々にご登録いただいております。LINEでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記のボタンからご登録をお願いいたします!QRコードでも登録できます! LINEをご利用の方は、ぜひご活用くださいませ!
最新の記事
2024.12.8 12:46/ Jun
2024.12.2 08:54/ Jun
2024.11.29 08:36/ Jun
2024.11.26 10:22/ Jun