2018.10.3 06:20/ Jun
プレゼンは、いかに始まり、いかに終うか、である
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もちろん、プレゼンの「中間」で何をいうかも意味がないことはないのですけれども(笑)、最近、そんなことをよく思います。この言葉「世阿弥」が言っている言葉では1ミリもありません。言っているのは、残念ながら、一市民の僕です。そこで意気消沈しないように(笑)。
仕事柄、僕は、課題発表や研究の審査などに加わることも多いのですが、そのときに、「びびび」と伝わるプレゼンは、やはりこの鉄則に配慮があるように思います。ま、個人的な印象です。
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まずは、オープニング(いかにはじまるか)です。
オープニングでは、何を言い、そのメッセージをいかに保持させるか。これが認知面の課題。印象面では、どのように「あっ、普通とは違う」と思ってもらえるか、がキーです。
いにしえの理論ならば、これを「初頭効果」と読んだのかもしれません。初頭効果とは、「情報提示においては、一番最初に提示された情報こそが保持される割合がたかく、後続する情報に影響を与えてしまうこと」をいいます。
勝負は、いかにはじまるか、です。
「要するに・・・である」
本論、キーメッセージをいかに伝えるかが大切だと思います。
なぜなら、「聴衆の注意資源」は限られているから。
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次に、クロージング(いかに終うか)です。
クロージングでは、大切なこと、主張を繰り返し、聴衆の皆さんに印象を刻み込み、「やればできる」感を高めていく必要があります。
いにしえの理論をさらに持ち出すならば、これを「親近効果」とよんだりするのかも知れません。ひとは、最新の情報こそをもっとも把持する傾向がある、ということです。
勝負は、いかに終まうか、です。
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今日の話題は、「そんなこと、わかっとるわい」と思われがちですが、実際の社会では、見事にそうなりません(笑)。だから、社会は面白い。
オープニングが大事だ、と様々なところで、サンザンパラ言われているのにもかかわらず・・・
・えー、今日は、お天気もわるくですね、お足元の悪いなか・・・えー、えー
・えー、今日は、わたくし若輩者ではございますが、
機会をちょうだいいたしましたので、僭越ではございますが・・・
高いところから恐縮ですが、えーえー
・えー、実は、わたくしの入社時からのキャリアを申しますとですね・・・
えー、最初は営業部署に配属されまして、えーえー
となりがちです(笑)。
まことに「愛すべき状況」ですね。
まぁ、お天気の話も、プレゼンターのことも、興味深いのでいいんですけれどもね。
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一方、クロージングは、
・あのですね、もう時間がないんでね、最後にひとことだけ
おまけのスライドがございまして・・・
まー、これは言っても言わなくてもいいんですけどね
となりがちです。
まことに微笑ましい状況ですね。
言っても言わなくてもいいことで、最後を「終うん」ですよ。
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今日はプレゼンのお話をいたしました。秋学期も本格化してきて、学生やビジネスパーソンが、様々な研究発表、課題発表をなさる段にはいってきております。
いかにはじめ、いかに終うか
あなたに与えられた時間、聴衆の注意資源は限られています。
どうか、プレゼンをお楽しみいただければ、うれしいことです。
そして人生はつづく
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