2018.8.1 06:48/ Jun
「部下とは、チャットでコミュニケーションをしています。いいね、いいね、で短めのコミュニケーションをとることに、あまりに慣れすぎてます。言葉さえも使わずに、スタンプで代用しちゃうことも、たくさんあります。ですので、じっくりと時間をかけて、厳しいことを相手に伝えなければならないことには、戸惑いを感じます。」
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先だって、あるところで出会った、IT企業におつとめの新任マネジャーさんが、こんなことをおっしゃっていました。ICレコーダをもっていたわけではないので、一言一句同じではないですが、趣旨は似たようなものです。
ここ最近、部下とのチャットコミュニケーションは、いいね、か、スタンプ。
短めのコミュニケーションで、しかも、気分的には部下に高揚感を持たせるものばかりです。
しかし、管理職をやっていると、そうもいっていられないときもあります。
面談のときなどに、耳の痛いことを相手につげて、行動の補正をしなければならないときもある。いわゆる「フィードバック」をしなければならない局面です。
しかし、ふだんのコミュニケーションは、「いいね」と「アゲアゲ系スタンプ」。
要するに「慣れていない」のです。
厳しいメッセージを、まさか「だめだね」と「サゲサゲ系スタンプ」でおくるわけにもいかず・・・。
こうした困惑した事態が「じっくりと時間をかけて、厳しいことを相手に伝えなければならないことには、気後れを感じます」というひと言に現れているのかな、と思いました。
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月並みですが、世の中の変化はあまりに早い。
そして、コミュニケーションのスタイルも、日々変化しています。
「いいね」と「スタンプ」時代のコミュニケーションスタイルが支配的な、今、「フィードバック」はいかにあるべきなのか。
なかなか考えさせられました。
あまりに凡庸な解決策で恐縮なのですが、やはり、フィードバックを学ぶ機会を、前もってもつことが重要なのではないか、と思います。
あなたのまわりには、「いいね」と「スタンプ」に慣れすぎて、フィードバックに戸惑っている管理職はいませんか?
そして人生はつづく
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