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2018.5.18 06:18/ Jun

「従業員のロイヤリティをガンガン高めて、定着させるにはどうしたらいいですか?」的な組織では、採用・定着が「もひとつ」になっていく理由!?

「最近、上から目線の人事用語って、減っているような気がしません。きっと、「定着させる」とかは「死語」になると思いますよ。10年後に、そんな言葉を使っていたら、きっと、人が採用できないし、定着しなくなるんじゃないだろうか」
     
  ・
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 先だって、あるビジネスパーソンとお話をしていた際、その方が大変興味深いひと言を発せられました。これが、そのひと言です。
    
 ここで、その方が問題提起なさっているのは、
    
 1.「組織」と「個人」の関係が次第に変わりつつある
 2.どちらかというと、「個人」がかつてよりも優勢になってきている
 3.これまでの人事の言葉は、「組織が優勢」だった時代の名残が残っている
 4.「定着させる」といった言い方は、その典型であり「上から目線」である
 5.さらに人口が減っていく昨今、「組織」と「個人」の関係を見直し、
   意識を変えないと、人が採用できなくなるし、定着もしなくなる
    
 ということかな、と思います。
    
 じゃあ、「定着させる」に変わって、どのような用語がよいのか、という話になりますが、それは現在模索中(笑)。ただ、おそらく、その方向性は「組織と個人が比較的フラットな関係」であることを前提にした用語になるだろう、とのことでした。
   
 個人が「参加」する    
 組織と個人が「エンゲージ」する
 個人が「加わる」
  
 とかになるのかな、と議論が盛り上がりましたが、皆さんは、どう思われますでしょうか。
  
 ちなみに、組織の理論的には、その方のおっしゃる方向性は、まさにその通りという気がいたします。1970年代の「組織社会化論」、また最近では、1990年代の「心理的契約論」などなど、多くの組織の理論は、この方がおっしゃっている方向に、すなわち
 
「組織が優勢で上から目線であった感じ」から「組織と個人がいかにかかわるか」
  
 という観点に変わってきています。
  
 たとえば、かつてならば
  
 個人に組織に対して、いかに「ロイヤリティ(忠誠心)」や「コミットメント(愛着)」を「もたせるか」
  
 が議論されていましたが、昨今では、とりわけ「ロイヤリティ」という言葉は使いません。組織と個人がよりフラットな関係であることを前提に、
  
 組織と個人がいかに「エンゲージ」するか
  
 という観点から、同様の意味内容が語られたりします。
  
 皆さんの会社の人事の認識は「ロイヤリティ」ですか?それとも「エンゲージメント」ですか?
  
   ▼
  
 今日は、古くて新しい鉄板的話題「組織と個人の関係」について、お話をさせていただきました。端的にいえば、
  
 「従業員のロイヤリティをガンガン高めて、定着させるにはどうしたらいいですか?」
  
 的な認識で個人を見ていると、手痛いしっぺ返しを食らっちゃうよ。近い将来には、人は採用できないし、定着しないかもよ、ということなのかな、と思います。組織と個人の関係は、このように「古くて新しい問い」です。
  
 あなたは「組織と個人の関係」をいかにとらえていますか?
 あなたの会社や、あなたの会社の人事は、「組織と個人の関係」をいかに見ていますか?
  
 そして人生はつづく
  
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