2017.7.27 06:26/ Jun
本は「著者」だけで創るものではありません
意外に知られていないことなのですが、本を出版するにはたくさんの方々のご協力、コラボレーションがなくてはなりません。
本を企画し、著者とやりとりを行いつつ、校正・印刷までの全プロセスを管理する編集者。本のデザイン面を担当いただけるイラストレータや装丁家の方々。構成やライティングを依頼するならば、ライターの方々。印刷・裁断を行い、テクストから本というかたちをつくる印刷所の人々。書店や取り次ぎとのやりとりをする営業の方々。そして、本を書棚に並べてくれる書店の方々・・・これ以外にも無数の方々の協力とコラボレーションによって、わたしたちの本が書店に並びます。まことにありがたいことであり、心より感謝いたします。
残念ながら、そのすべての方々とお逢いすることはできないのですが、先だって、「育児は仕事の役に立つ」の編集メンバーとお逢いする機会を得ました(下記写真、左から、構成:井上さん、筆頭著者:浜屋さん、共著者:中原、編集者:樋口さん)。
この本は、浜屋さん(中原研OG)の修士論文をベースにしつつ、共働き育児の問題をとらえ、「ワンオペ育児」の問題点を指摘しつつ「チーム育児」を主張している本です。
書籍の主張のキーワードのひとつが「チーム」。そして、この書籍の執筆メンバーそのものが、一時期、いわば「結束の高いチーム」のように、みなで目標を共有しあいながら、声をかけあいながらゴールをめざしていました。
浜屋祐子さんのWeb
https://www.hamaya-lab.com/
久しぶりに再会したチームメンバーとは、いわば、かつての「戦友」にあったかのような感覚でした。
過去の執筆プロセスの困難であった時期を振り返りつつも、昨今起こった興味深い出来事について、ゆるゆると話し合っていました。
本を書くとは、必ず、どこかで「とてつもない高いハードル」にぶち当たるものです。
思っていたよりも、執筆がうまく進まない。なんだか文章がうまく構造化されない。主張のつじつまがあわない。たいてい、このチームは、本の執筆プロセスの中で、もがき苦しみます。
問題は、そこをいかに乗り越えることができるかです。
そこを乗り越えることができたチームは、出版にこぎつけることができますし、また、チームでの学びが多いものです。
「育児は仕事の役に立つ」のチームは、その意味で、非常に大きなハードルにもぶつかりましたが、学び多きチームでした。このチームで仕事ができてよかったと思います。
今後も、このチームで仕事ができてよかった、と思える執筆を行いたいものです。
現在、抱えている書籍企画は8冊(もうこれ以上は増やしません・・・泣)
心ある人々と、よい仕事をすることに尽くしたいと願います。
そして人生はつづく
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先だって、NHKおはようニッポンで「育児は仕事の役に立つ」(浜屋祐子・中原淳著)を、ライフネット生命保険株式会社・出口治明会長ご紹介いただけました。出口さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
おすすめBizBook 少子高齢化時代の働き方
https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20170619/index.html
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