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2017.7.13 05:53/ Jun

上司の「大丈夫?」という言葉が「全然大丈夫じゃない深刻な状況」を生み出してしまうメカニズム!?

 先だって、ある方々と議論していた際、興味深いことに気づきました。
   
 シャバワールド?では、マネジャー、教員、親、大人などの「力量や権力のある人」が、「そうでないひと=下の人」の仕事ぶりの確認のために、ついつい用いてしまう言葉として、
  
 「大丈夫?」
  
 という言葉を用いることがあります。
  
 「Aさん、大丈夫?」
 「Bさん、大丈夫だよね?」
  
 この「問い」ー本当に何気ないかたちで、僕自身も、よく使ってしまっていることを正直に吐露します。今日の話題は、僕の懺悔でもあります。
  
  ▼
  
 しかし、わたしたちがふと気づいたのは、マネジャーや権力のある人の発する「大丈夫?」という言葉に対して、下の人は、なかなか
  
 「大丈夫ではありません!」
  
 と答えることは難しいよね、ということでした。
 否、答えることができないわけではないけれども、かなりの「勇気」がいる(泣)。
  
 たとえば、今仮に、「下の人」の仕事の進み具合が「本当はまったく大丈夫じゃない状況」だったとします。しかし、上の人から「大丈夫?」と聞かれると、「大丈夫じゃありません!」とは答えにくい。
  
 「大丈夫じゃないなら、とっとと、前もって、相談しにこい!」
 「大丈夫じゃないってわかってて、今まで何やっていたの?」
  
 と、さらに「つめつめモード」されそうで怖い(泣)。
   
 そこで、ついつい「大丈夫です!」と言ってしまう。
 あべし。
  
 しかし、「大丈夫です!」と答えたはいいものの、本当は「全然、大丈夫じゃない」。あたふたしているうちに、やっぱり事態が「全く大丈夫じゃないような深刻な状況」になってきて、結局、上司にバレて、最終的には「炎上」。このようなパターンが、日本全国で36万件くらい発生しているような気がするのです(泣)。
  
 ▼
  
 先だってのミーティングでは、この問題の解決のためには、少し問いをズラすとよいのかな、という議論になりました。
 こういう文案は、いくらでも考えつくと思いますので、ぜひ皆さんのお知恵をいただければなとは思いますが、
  
 たとえば、
  
「Aさん、仕事で、何か、困っていることある?」
「Aさん、仕事で、今、話し合っておきたいことある?」
  
 ときくと、より鮮明に「大丈夫じゃない状況」が描かれる、見える化するのかな、と思います。
  
 この問いでは、まずは「Aさんの仕事ぶり」に「矢印」を向けるのではなく、あくまでAさんの外部にある「困っている状況=話し合っておきたい状況」に焦点をあてています。
 こうすれば、Aさんは「大丈夫じゃない状況」をより明らかにするのではないかと話し合っていました。
  
 大切なのは「大丈夫じゃない状況」を「隠す」のではなく「見える化」する方向で、問いを発することなのかな、と思います。
  
 まぁ・・・冒頭、懺悔していたように、僕自身はできていないことですれども(泣)。みなさん、ごめんなさい。ひでぶ。
  
 ▼
  
 今日は「大丈夫?」という問いは、意図せざるかたちで「大丈夫じゃない深刻な状況」を生み出してしまうメカニズム(大げさな!)を考えてみました。
  
 皆さんはふだん、何という問いを発していますか?
  
 大丈夫?という何気ない言葉で、大丈夫じゃない状況を余計に深刻にしていませんか?
  
 そして人生はつづく

 ーーー

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