2017.7.13 05:53/ Jun
先だって、ある方々と議論していた際、興味深いことに気づきました。
シャバワールド?では、マネジャー、教員、親、大人などの「力量や権力のある人」が、「そうでないひと=下の人」の仕事ぶりの確認のために、ついつい用いてしまう言葉として、
「大丈夫?」
という言葉を用いることがあります。
「Aさん、大丈夫?」
「Bさん、大丈夫だよね?」
この「問い」ー本当に何気ないかたちで、僕自身も、よく使ってしまっていることを正直に吐露します。今日の話題は、僕の懺悔でもあります。
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しかし、わたしたちがふと気づいたのは、マネジャーや権力のある人の発する「大丈夫?」という言葉に対して、下の人は、なかなか
「大丈夫ではありません!」
と答えることは難しいよね、ということでした。
否、答えることができないわけではないけれども、かなりの「勇気」がいる(泣)。
たとえば、今仮に、「下の人」の仕事の進み具合が「本当はまったく大丈夫じゃない状況」だったとします。しかし、上の人から「大丈夫?」と聞かれると、「大丈夫じゃありません!」とは答えにくい。
「大丈夫じゃないなら、とっとと、前もって、相談しにこい!」
「大丈夫じゃないってわかってて、今まで何やっていたの?」
と、さらに「つめつめモード」されそうで怖い(泣)。
そこで、ついつい「大丈夫です!」と言ってしまう。
あべし。
しかし、「大丈夫です!」と答えたはいいものの、本当は「全然、大丈夫じゃない」。あたふたしているうちに、やっぱり事態が「全く大丈夫じゃないような深刻な状況」になってきて、結局、上司にバレて、最終的には「炎上」。このようなパターンが、日本全国で36万件くらい発生しているような気がするのです(泣)。
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先だってのミーティングでは、この問題の解決のためには、少し問いをズラすとよいのかな、という議論になりました。
こういう文案は、いくらでも考えつくと思いますので、ぜひ皆さんのお知恵をいただければなとは思いますが、
たとえば、
「Aさん、仕事で、何か、困っていることある?」
「Aさん、仕事で、今、話し合っておきたいことある?」
ときくと、より鮮明に「大丈夫じゃない状況」が描かれる、見える化するのかな、と思います。
この問いでは、まずは「Aさんの仕事ぶり」に「矢印」を向けるのではなく、あくまでAさんの外部にある「困っている状況=話し合っておきたい状況」に焦点をあてています。
こうすれば、Aさんは「大丈夫じゃない状況」をより明らかにするのではないかと話し合っていました。
大切なのは「大丈夫じゃない状況」を「隠す」のではなく「見える化」する方向で、問いを発することなのかな、と思います。
まぁ・・・冒頭、懺悔していたように、僕自身はできていないことですれども(泣)。みなさん、ごめんなさい。ひでぶ。
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今日は「大丈夫?」という問いは、意図せざるかたちで「大丈夫じゃない深刻な状況」を生み出してしまうメカニズム(大げさな!)を考えてみました。
皆さんはふだん、何という問いを発していますか?
大丈夫?という何気ない言葉で、大丈夫じゃない状況を余計に深刻にしていませんか?
そして人生はつづく
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