シニアがアルバイト・パートで働く「動機」は何か？
　　
　パーソル総研さん × 中原研究室との共同研究で明らかになった知見に、
　　
　シニアが、アルバイト・パートでなぜ働くのか？
　シニアを「貴重な人材」として活用するには、どのようなマネジメントが必要か？
　　
　というものがございます。
　　
　先だって、その追加分析が同社よりだされました。分析職人・小林祐児さん（!?）のお仕事です。
　　
パーソルグループと東京大学 中原淳准教授との共同研究プロジェクト「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」、シニア世代のアルバイトに関する意識調査を実施
http://rc.persol-group.co.jp/research/data/hitodata_013
　　
　詳細は上記のリンクからご覧頂きたいのですが、1点だけご紹介するのだとしたら、年齢別に働く動機を分析したものです。下記のグラフは、「女性がなぜパートアルバイトにでるのか？」を年齢別に比較したものです。
　　
　ご覧頂けるとおり、「収入を得ることができた」がもっとも高いのですが、年齢があがるに従って、その割合は下がっていきます。反面、上がってくるのは「社会との接点が欲しい」という要因です。
　　

シニア世代のアルバイトに関する意識調査を実施：詳細な研究知見はこちら
http://rc.persol-group.co.jp/research/data/hitodata_013
（上記グラフは、同社ページより引用）。
　　　
　社会との接点が欲しい、というシニアの思いに答えるためには、働く過程において、どのような職場に恵まれ、そこでどのようなコミュニケーションが生まれ、どのようなお客さんと出会うかが決定的に重要になってきます。もちろん、お金も大切ですが、彼らをいかに迎入れるのか、という職場環境が重要になってくることがわかります。
　　　
　シニアの分析に関しましては、上記のリンクの他にも、すでに出版されている「アルバイト・パート採用育成入門」にも1章をさいて論じております（中原淳、パーソルグループ著、ダイヤモンド社刊）。
　　

　　　
　こちら、昨日、編集者の藤田悠さんから、嬉しい知らせが入りました。なんと「重版出来」です。お読み頂いたみなさま、応援頂いたみなさまに、心より感謝いたします。ありがとうございました。
　　　
　またこちらの書籍は、研修教材にもなっております。もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、こちらの方もどうかご覧下さいませ。こちらは研修職人・岩崎真也さんに大変なご尽力をいただき、共同開発しました。
　　　　
パーソル総合研究所がアルバイト・パートの採用と定着を強化する店長・職場マネージャー向け研修サービス
http://www.templearn.co.jp/news/1702081508.html
　　　
　開発のプロセスでは、タイトなスケジュールの中でのコンセプトメイキング、プレゼンづくり、実験的実践など、何度か「発狂寸前・阿鼻叫喚」でしたが（笑）、小林さん、岩崎さん、田中さんと、あーだこーだ言いながら、創れたのは、今となっては、それもよい思い出です。

　ま、順調なプロジェクトなんて、今までひとつもないけど（笑）。
　みんな、阿鼻叫喚。
　みんなで渡れば、阿鼻叫喚なんて、怖くない（笑）。
　　　
　そして人生はつづく
　　
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追伸.
　　
よっ、太っ腹！、これも世直し！　パーソル総研さんが若手研究者・研究助成プログラムを開始したそうです。「労働経済」「働き方改革」「人材・組織開発」の3領域についてそれぞれ最大で2件の研究を選抜し、上限200万円を助成します！だそうです。ふるってご応募くださいませ！　小生、人材・組織開発部門の、審査委員のひとりを仰せつかっておりまする。

パーソル総研、若手研究者・研究助成プログラムを開始
http://rc.persol-group.co.jp/news/kenkyujyosei