2017.2.21 06:02/ Jun
時間は誰にとっても「有限な資源」です。
しかし、ビジネスの局面では、「これって無駄だよなぁ・・・何とかならんかな」と思う時間の使い方が、時折、見受けられるように思います。
みんな組織のなかで仕事をしている。
そのことは重々承知しておりますので「やむをえないよな」と思いながらも、ときおり、「ため息」をついてしまうことがあるのです。
典型的なのは、下記の2つです。
1.ごあいさつ病
2.いったん病
「1.ごあいさつ病」というのは、たとえば異動時などによく見受けられます。「特に用件はないのですが、ごあいさつだけにでも伺わせて頂きたい」というやつです。いや、本当に用件ゼロの挨拶だけで(笑)
先方は、ご丁寧にご訪問くださっているのはよくわかるのですが、こちらとしては、非常に忙しい。
「社交辞令的なご挨拶ならば、お互い時間が無いので、省きましょうよ」と言いたくなるのですが、それもできず、やはり、こちらもご挨拶をします(笑)
どうなんでしょう?
「用件ぬきのごあいさつ」を求めている方、世の中には、いるんだろうか?
ぜひうかがってみたいですね。
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「2.いったん病」というのは、会議などで見受けられる「アレ」です。
意志決定をしなければならない局面になると「いったん、持ち帰らせて頂いて、また次の会議でお話しさせて下さい」というセリフを、わたしたちはよく耳にします。
みんな組織で仕事をしている。意志決定をするには、上も、横も、斜めも話を通さなきゃならない。そのことはよくわかっているのです。
しかし、ついつい、心の奥底で「だったら、最初から、ここで決められる人を連れてきてよ」「当然、そこまで話がいくことを想定して、意志決定のシナリオを考えてきてよ」と思ってしまいます。不遜な言い方かもしれませんが、ついつい、心の中のデビル君が、顔をのぞかせるのです。
特に、持ち帰る内容が「しょぼい」場合に、この思いは増幅しませんか?
たいしたことないことで、ちょっと迷っては、「いったん持ち帰り」
しょぼいことで、ちょっとつまづいては、「いったん持ち帰り」
時間がいくらあっても、足りません(笑)。
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今日は「ごあいさつ病」と「いったん病」について書かせて頂きました。
これらのことは、くどいようですが、組織の中で仕事をするうえで、やむを得ないのかなとも思うのですが、時間は、おたがい、なるべく大切に使いたいものですね。
労働生産性、働き方改革が喧伝されている今だからこそ、こうしたものを、ついつい見なおしてみるといいのかな、とも思ってしまうのです。
時間は「有限な資源」です。
あなたは、「ごあいさつ病」にかかっていませんか?
あなたは、「いったん病」に罹患してませんか?
そして、
相手は、そのことをどのように思っていますか?
そして人生はつづく
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