2017.1.5 06:53/ Jun
この年末年始、少し疲れたので温泉でも入ろうと思って、あるスーパー銭湯(!?)らしきものに、出かけました。
年末年始ともあり、かなり人でごったがえしていたのですが、やはり、「温泉」はよいものです。
混んでいることなど、すっかり忘れ、ゆっくり湯船につかることができました。
ババンバ、バン、バン、バン。
ハー、ビバ、ドン、ドン。
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「プチ事件」は、僕が、湯船でそんなふうに「アホヅラ」をこいている瞬間に、起こりました。
外国人と思われる方が、浴室にはいってこられ、まわりをウロウロと見渡しはじめたのです。
スーパー銭湯は、観光地が近い場所でもあったので、インバウンドで来られた観光客の方なのでしょうか。僕は、湯船から、ボーっと、彼の様子をみていました。
彼は、ごったがえしている浴室の中を、何とか「洗い場」に進みました。彼は、「誰も座っていない席」をみつけ、そこに座りました。
しかし、そこには、誰かが「場所取り」のために置いてあった「洗面器セット」がありました。彼は「洗面器セット」の意味をわからずに、そのイスにすわり、自分の身体をあらいはじめました。
彼が身体を洗い始めたその瞬間、そこに日本人と思われるオジサン(人のよさそうな)がかえってこられました。びっくりしたのはオジサンです。
自分が「洗面器セット」をおいて「場所取り」をしていたはずなのに、そこには、なぜか「他人」がどっかり座っていて、いけいけしゃーしゃーと身体を洗っている。しかも、どっからみても、外国の方と思われる人が・・・。
オジサンは、文句のひとつも言いたくなったのでしょうが、相手が外国人だからだったのか、もう一度、湯船の方にむかい、温泉につかり、何事も起こりませんでした。
しかし、これが万が一、相手が日本人だったら確実に、
「ここはわたしが場所取りをしていたのですけれども・・・ほら、目の前に洗面器セットあるでしょう?」
という風になったのかなと、僕は、勝手に思っていました。
一般に「場所取り」をしてはいけないことになっているお風呂場が多いとは思いますが、慣習的に横行しているのが現状です。
しかし、外からはいってこられた外国人だと思われる方には、そのような「日本人の暗黙の慣習」は「わかる」わけがありません。
誰も座っていない座席の前に、誰かの「洗面器セット」が置いてあったからといって、それがイコール「誰かが、この席を場所取りをしている」という風には思えないでしょう。
風呂場のどこにも、「英語の張り紙」や「英語での指示」はありません。ですので、外国人だと思われる方が、「洗面器セット」を無視して、身体を洗い始めのは、非常に「合理的」であったと考えられます。
今回は、「オジサンの機転」?ないしは「気の弱さ」によって、ことなきを得ましたが、これが「ややこしいオッサン」なら、こうはならないでしょう。くわばら、くわばら
結局、境界を越えてヒトが行き来するグローバル化とは、そういうことです。
「場所取り」という、内部の人間なら、誰もが自明なものさえ、自明ではなくなってしまうこと
内部の人間なら、誰もがわかりそうなものすら、敢えて「文字化」したして、「伝える努力」をしなければならないこと
「伝える努力」を怠ったことには、もれなく「伝わらないこと」が約束されているということ
グローバル化とはそういうことですね。
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今日は新年早々、ややこしい話題について書きました。
僕は「場所取り」の慣行が嫌いな人間のひとりなので、これを機に、なくなってほしいと願うばかりですが、そうした自明なものすら揺らぐというのが、新年早々、非常に印象的な出来事でした。
今日から2017年始動です。
今年もどうぞよろしく御願いいたします。
そして人生はつづく
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