NAKAHARA-LAB.net

2006.9.26 18:03/ Jun

学会初!、社会人の学習環境を考える大会シンポジウム

 以前からアナウンスはしていましたが、今年の日本教育工学会では、学会ではじめて「社会人の学習環境」を対象にした大会シンポジウムが開催されます。僕は、堀田先生とご一緒に、その企画・進行を仰せつかりました。
日本教育工学会 第22回全国大会
http://www.med.kutc.kansai-u.ac.jp/~jset2006/
 教育工学で、「企業」ということになりますと、その言説の多くは、eラーニングやインストラクショナルデザインであったように思います。
 今回のシンポジウムでは、敢えて、この2つだけでなく、企業の競争優位を支える様々な試み – 戦略的OJT、ナレッジマネジメント、知識創造 – などを扱うことにします。
 それによって、従来の言説 – eラーニングやインストラクショナルデザインの世界からは、見えないものが、明らかになるのではないかと思います。
 僕個人の考えでは、そうした「企業内の学習・教育」をトータルにプランニングできる人材として、次の世代の人材育成担当者を位置づける必要があると思っています。
 そして、そのプランナーが必要とする領域知識、技能を産出する役割が教育工学「にも」、あるのではないか、と思っています。このあたりの詳細は、近刊「人を育てる心理・教育の基礎理論(ダイアモンド社)」で展開していますけれども。
 まぁ、詳しいお話は、シンポジウムでいたしましょう。
 下記に詳細なプログラムを載せました。
 よろしければ、ぜひ、いらっしゃってください。
 
 この研究領域に、まだ「名前」はありません。
 そこには広大な問題空間だけがあります。
 そう、すべてがフロンティア。
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 日本教育工学会 学会シンポジウム
 社会人の学習環境を創る:
 e-Learning,OJT,知識創造をつなぐ教育工学
 
 11月3日 13:30~15:30 シンポジウム1b
 コーディネータ:中原 淳・堀田龍也
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 本シンポジウムは、1) 社会人の学習に関する研究知
見を整理すること、2) eラーニング、OJT、コーポレー
トユニバーシティ、ナレッジマネジメント等の教育手法
を用いた人材育成の事例を紹介することを目的とする。

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