2016.12.12 09:36/ Jun
生産性やパフォーマンスを向上させるうえで、最も基本的なことのひとつは「目的やゴールを意識すること(Goal-setting)」です。
「何をめざしているのか」がわからないまま、「正しい方向に進むこと」はできません。
行き当たりばったり進んでしまえば、「途中で行き倒れてしまうか」、あるいは、「立ちすくんでしまうか」のどちらかです。「何をめざすか」を意識することは、とても大事なことです。
しかし、自戒をこめて申しあげますが、「目的を意識すること」はこれほど重要なことにもかかわらず、ともすれば、人は、それを「忘れてしまいがち」です。
別の言葉で申しあげるのだとすれば、人は、物事に邁進すればするほど、「視野が狭くしてしまいがち」なのです。
目先の「やらなければならないこと」に意識が向いてしまい、遠くにある目的やゴールを意識することは難しくなります。
かくして、こんな状態が生まれるのです。
あれっ、これって、何のためにやっているのだっけ?
わたしって、何めざしてるんだっけ?
自戒をこめて申しあげますが、心当たりのある方も少なくないのではないかと思います。
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かくして必要になるのは、生産性やパフォーマンスをあげるための問いです。より具体的には「目線をあげる問い」。
遠くにある「目的」や「ゴール」の方向に「目線」をあげてあげる必要があるのです。
僕がよく用いる問いは、下記の3つです。
「これって、何ができれば成功といえるんだっけ?」(基本系)
↓
「これって、どんな数字がでればOKなんだっけ?」(変形系・量的)
「どんな光景を見ることができたら、OKなんだっけ?」(変形系・質的)
3つの問いは、言いたいことは、ほぼ同じです。
一番最初の基本形「これって、何ができれば成功といえるんだっけ?」を「量的」に変形したのが二番目の問い「これって、どんな数字がでればOKなんだっけ?」ですね。これを「質的」に変換したものが三番目の「どんな光景を見ることができたら、OKなんだっけ?」ということになります。
世の中は、「定量的」に指標を設定できることばかりではありません。
定量的に指標が設定できない場合には、定性的に「どんな光景を見たいのか」「どんなシーンを生み出したいのか」を考えることが重要だと僕は思います。大切なことは、量的に指標が設定できない場合でも、目標を設定することを「あきらめないこと」です。
「キャンペーン終了後、あの気むずかしい店長に、よくやったといってもらう」
「サービス終了後、あのお客さんに笑顔で帰ってもらう」
「いつもつまらなそうにしている、あの生徒の顔をあげる」
たとえ定性的であっても、自分の見たい「光景」をイメージしておくことは、とても重要なことだと思います。
一方、世の中には「数字信仰」というものがございまして、「目標設定をするときには、とにもかくにも、何でも無理矢理、数字化する」という「数字教」に囚われている人が少なからずいます。
もちろん「数字で表現できる」にこしたことはないかもしれない。
でもね、それができない場合やふさわしくない場合も多々ある。しかし、そうしたときにでも、目標設定をあきらめないことです。ただし、それは「数字に囚われてはいけない」。定性的な目標であっても、自信をもって、目標を設定するべきであるということです。
どんな場合でも、いずれにしてもやるべきことは「目線をあげること=目的を意識すること」です。
人は、イメージできないものには、到達できません。
めざすべきものがないものは、めざせないのです。
▼
今日は「目的を意識すること」の重要性について書きました。
師走、今週もお忙しい日々をお過ごしの方が多いのではないかと思います。自戒をこめて申しあげますが、そんなときこそ、「目的を意識すること」は大切なことのように思います。
今週、皆さんは、何ができればOKですか?
週末、あなたはどんな光景を見たいですか?
そして人生はつづく
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