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2016.10.25 06:43/ Jun

新刊「アルバイトパート採用・育成入門」が10月28日発売!:人手不足時代、どのように採用・育成するか?ーデータと理論で迫る採用・育成の最前線

「人が採れない!」
「すぐに辞めてしまう!」
   
 人手不足に悩む店長・マネジャーの悩みに、大手7社/25000人の大規模調査が答えます。
 「データ」と「理論」に基づいた店長・マネジャーの教科書、ついに発刊!
  
 というわけで(笑)・・・
   
 僕が編著に加わった新刊「アルバイト・パート採用・育成入門」刊行のお知らせです。
 中原淳・パーソルグループ(編)として、10月28日よりダイヤモンド社から刊行されます。めでたい!
  

  
 こちらの書籍は、パート・アルバイト人材の「採用」と「育成」に焦点をしぼった入門書です。
 これまで「経験・勘・度胸(KKD)」が支配してきた現場の採用・人材育成に、データと理論で迫っていることが最大の特徴です。
  
 これまでパート・アルバイトのお店づくりの本は、現場の店長さんの「経験」にもとづくものがほとんどでした。それらは大変貴重な書籍だとは思いますが、ここに「データ」と「理論」から迫っているところが本書の特徴です。大手7社、総従業員数50万人を超える企業がこの研究に参画していただております。
  
 本書では、下記の目次に見られますように、採用から離職防止、リーダー育成、シニアの活用など、さまざまな現場の悩みにお答えしようとしています。
   
第1章 データで見る「人手不足」のリアル
 ・アルバイトが足りない」は〝本当〟なのか?
 ・あなたの職場に人が足りない「本当の理由」は?
  
第2章 「いい人材」に来てもらう
 ・募集広告を出しても、なぜ応募者が来ない?
 ・なぜ「来てほしい人材」が集まらないのか?
 ・「友人紹介」を増やすには?
 ・アルバイトの「内定辞退」を防ぐには?
 ・アルバイトの「面接辞退」を防ぐには?
 ・「ここで働きたい! 」と思わせる面接とは?
  
第3章 「すぐ辞める」はこうして起こる
 ・なぜ「すぐ辞めるバイト」がいるのか?
 ・「話と違うので辞めます」を減らすには?
 ・新人受け入れ時の「やってはいけない」とは?
 ・現場との「認識ギャップ」を解消するには?
 ・座学の新人研修は「無駄」なのか?
  
第4章 「定着」させて、一人前に育てる
 ・「定着しない」の3つの理由とは?
 ・時給アップは「引き留め」になるか?
 ・「アットホームな職場」は求められているか?
 ・「これからどうなる」を示せているか?
  
第5章 「職場のリーダー」を育てる
 ・なぜ店長には「頼れる右腕」が必要か?
 ・「困ったベテラン」はなぜ生まれるか?
 ・結局、「優秀な店長」はどこが違うのか?

第6章 アルバイト育成の未来へ
 ・シニア人材をどう活用すべきか?
 ・シニアが輝ける職場をつくるには?
 ・現役店長3名による覆面座談会
  
 書籍には、データにもとづく、グラフや解析結果も紹介されています。
  
紹介されているデータ
    
 また、そのままコピーして、すぐにお使いいただけるチェックシートなども付属しています。
  
チェックシート
  
 アルバイトパート採用・育成入門は、10月28日、刊行です。
 どうぞご一読くださいませ!
   

 ちなみに、表紙のデザインに関しましては、フェイスブックやTwitterなどのソーシャルメディアで、多くの方々からアドバイスをいただきました。皆様からお寄せ頂いたご意見をもとにして、最終的には編集者の藤田さんが、デザインをきめてくださいました。第4案をベースにしたカバーとなっております。本当にありがとうございました。
  
  ▼
  
 この本の執筆プロジェクトは、ほぼ一昨年前から、パーソルグループ×東大中原研究室のプロジェクトとしてはじまりました。
    
 この研究には、パーソルグループからは渋谷和久さん、櫻井功さん、小林祐児さん、井上史実子さん、岩崎真也さん、稲田勇一さん、北本裕史さん、研究室からは田中聡さん、中原、また書籍の刊行に関しましては、ダイヤモンド社の藤田さん、ライターの井上佐保子さんが参加いたしました。みなさま、本当にお疲れ様でした。
   
 本書を執筆するにあたり、個人的には3点の思いがあります。
   
1.これまでの研究では、組織の中核人材に焦点をあててきたが、ようやく、アルバイトパートなどの人材にまで研究の射程を広げ始めることができたこと
  
2.アルバイトやパートの育成に関しては、何より「職場づくり」が重要である、という結論を、「職場での学習」を探究してきた研究者として、ふたたび確認できたこと
  
3.人手不足という社会背景をレバレッジとして、労働環境・職場環境をもう一度見なおすべきである、という主張ができたこと
  
 これらの思いの詳細は手にとって拝読いただければ、と思います。
 15年弱にわたり人材開発の研究をつづけ、「ようやく、ここまできた」というのが実感です。もしかすると遅すぎたとお叱りをうけるかもしれませんが、しかし、それは本当に苦難の道でした。とにかく、今は、そのことを、嬉しく思います。
  
  ▼
  
 最後になりますが、この本をきっかけに、多くのパートアルバイトの方々が時間を過ごす職場環境が、さらに向上し、改善されること。
 さらには人手不足という社会課題に対して、多くの組織が対応を深め、躍進を続けることを願っております。
  
 変わるときは「内部」から! 
  
 そして人生はつづく
  

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