2005.5.20 01:03/ Jun
これほどまでに一皿一皿にこだわったイタリア料理を味わったのははじめてだった。この日、おとずれた全員(僕、カミサン、浦島君@三菱総研)、皿に残されたソースがもったいなくて、すべてパンにつけて食べてしまったほどのおいしさである。
TOPO GIGIO(トッポジージョ)
東京都世田谷区三軒茶屋41-14-1丁目
03-3418-5751(絶対に予約必要)
土日祭日休み(必ず電話で確認した方がよい)
今日、食べたのは「牛のアキレスケンの煮込み」「イカスミの煮込み」「ナスのグラタン」「牛肉のカルパッチョ」「ボンゴレのスパゲティ」。
「牛のアキレスケンの煮込み」は、牛の脂がすべて抜け、うま味の閉じこもったゼラチン質がたまらない。「牛肉のカルパッチョ」は、これが肉なのかと思わせるほど、口の中でトロリととける。ちなみに、イタリアで「カルパッチョ」というと、魚のそれをさすのではないらしい。「カルパッチョ」とは「肉料理」なのだそうだ。しかし、それが日本では異なって普及しているのだという。
「イカスミの煮込み」は、これまた格別。「本物のイカスミは、食べたときに口のまわりが黒くならない、でもイカスミは本当にとるのが大変で、市場に出払っているモノは、すべて偽物」とのことである。この一皿をつくるのに50匹のイカをつかっているといういうのだから驚きだ。「これをつくるためにどんな思いをしてスミをとるか・・・」という台詞には重みがある。
「ボンゴレ」もアサリが細かく砕かれていて、それがソースとからみ、なんともいえない風味をだしている。これも、ソースがあまりにうまく、パンが進む、進む。
とにかく何を食べてもうまい。こだわりがある。
ママのエリザさんは、今年で70歳になる。この店を36年切り盛りしているそうだ。常連さんは、彼女を「お母さん」とよぶ。この店には、芸能人、また、マスコミ関係者が非常に多く訪れるようだ。ママの口からは、誰もが知っている芸能人の名前がポンポンとでてくる。
是非、この店をおとずれたら、カウンターにすわり、「お母さん」と話すのがよい。こだわりにこだわり抜いた一皿一皿について、いろいろ教えてくれるだろう。そういう楽しみ方をオススメしたい。
値段は少し高めである。だけれども、想い出に残る味だと僕は思う。
いやー、旨い。今日は、かなり疲れていたけど、幸せな気分になった。
これを、人は「口福」とよぶ。
最新の記事
2024.12.8 12:46/ Jun
2024.12.2 08:54/ Jun
2024.11.29 08:36/ Jun
2024.11.26 10:22/ Jun