NAKAHARA-LAB.net

2005.5.14 00:27/ Jun

UT OCW:東大オープンコースウェア

 今、打ち上げを終えて帰ってきたところです。昨日のblogでも書いたように、実は、昨日は記者会見でした。
 記者会見で発表されたのは、「東大、京大、早稲田、慶應、阪大、東工大の6大学が、それぞれの大学の講義資料を無償公開するウェブサイトを立ち上げる」ということです。東京大学からは、小宮山総長が参加しました。

IMG_0863.jpg
記者会見1
IMG_0885.jpg
記者会見2

 東京大学が開設したサイトは、UT OCW (University of Tokyo Open Course Ware:東大オープンコースウェア)といいます。僕自身は、OCW事務局の一員として、「開発」のディレクションを担当しました。

UT OCW
http://ocw.u-tokyo.ac.jp/

 昨日の日記に書いたとおり、この開発は本当に激しかった。英語、日本語の両方で開発を行う必要がありますし、なにしろ、このページは東京大学のオフィシャルなページなわけですので、非常に様々なことにセンシティヴになる必要があります。今までの開発のようにゲリラ的手法が全く通用しません。総長や事務、広報、法務との打ち合わせも、全部で何度あったか数えられません。
 とはいえ、山本さん(特任専門職員・中原研究室の住人)や吉田さん、ほか様々な人々、先生方に助けられ、協力を得ながら、どうにかプロジェクトを遂行することができました。このプロジェクト、開発に関わった人の総数は、のべ50人以上になると思います。大変なプロジェクトでした。そして学ぶべきところの多いプロジェクトでもありました。
 UT OCWをだすにあたり、東京大学は以下のことにこだわりました。

1.いたずらに講義公開数を増やすことよりも、講義関連資料をなるべく一貫したフォーマットで届け、クオリティを守る。
2.東京大学が推し進める「知の構造化」のコンセプトをサイトに反映させる。これを実現するための手段としてMIMA Searchを実装する。

 —
 この記者会見の模様は、おかげさまで、既にいろいろなメディアに取り上げられているようです。
 ここ2週間くらい本当に休みなしで働いたので、ちょっとお休みをいただきますが、復帰後には、それらのメディアについてお知らせします。
 おやすみなさい。


今までに確認された報道
毎日Interactive
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20050514k0000m040014000c.html
IT MEDIA
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/13/news080.html
NIKKEI IT
http://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2005051306203j0
共同通信系(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050513&j=0046&k=200505131270
NHKの朝のニュース(テレビ)
このほかに、もしどこかで記事をごらんになったらさった、教えて下さい!

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