2016.5.26 05:57/ Jun
世の中には「やってみなければわからないもの」や「やってみないことにはできるようにならないもの」というものが、確実に存在します。
いわゆる「座学」で、どんなに知識やスキルや技能を貯め込んでも、それだけではどうしようもない。
それに加えて、とにもかくにも「やってみなければ前に進まないもの」というものが、確実にあるのです。
たとえば、「リーダー」「経営者」「主体的学習者」といったものがそのひとつでしょう。
要するに、ワンセンテンスで申し上げるならば
「リーダーを育てたい」のなら、「リーダーをさせる」
「経営者を育てたい」のなら、「経営をさせる」
「主体的な学習者」を育てたいなら、「主体的に学習させる」
シンプルなようですが、これにつきます。
リーダ育成には「リーダーシップの経験」を必要とする
経営者育成には「切った張ったの経営現場の決断経験」を必要とする
そして
主体的な学習者の育成には、「主体的な学習経験」を必要とする
要するに必要なのは「経験」です。
これに加えてもう1点だけ必要なのは、言うまでもなく「リフレクション」です。
「リーダー経験」を為したあとに、その経験がいかなる効果をもっており、今後はどうしたほうがいいのかを考える
経営の決断経験を為したあとに、それが本当によかったのかどうかを考え、今後はどうするかを考える
プロジェクト課題などで主体的な学習経験を為した後で、その学び方が本当にこれでよかったのかを考える
経験とリフレクションは、かくのごとくセットになります。
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しかし、一方で、この世には、これとは「真逆な組織」に満ちているから注意が必要です。
「リーダーを育成したい」といいつつも、リーダー経験を「つませない」組織
「次世代経営者が欲しい」といいつつも、経営の決断経験を「させない」組織。
「主体的な学習者」を育てたいといいつつも、相も変わらず、知識を押しつけ、やらされ感漂う学びしか喚起できない組織
誠に残念なのですが、それでは、欲しい人材は、いつまでたっても育たないのです。
たぶん、永久に(泣)。
言い訳だったら、いくつでも出てきます。
リーダー経験を積ませたくても、年功序列なんで、なかなか難しい
リーダーシップ経験を積ませたくても、そういう人材がいない
経営人材を育てたくても、そんなポジションはない
経営者を育成したくても、そもそもそういう資質のある人はいない
主体的に学ばせたいけど、そんな授業をできる教員はいない
主体的に学ばせたいけれど、反対する教員がいるので合意がとれない
本当にいくらでもでてくるのです、言い訳や障害は(笑)。
でも、どこかで決断しない限り、おそらく未来永劫、そうした人材は生まれません。
やるかやらないかは、組織の決断です。
要するに「決めの問題」「覚悟の問題」なのです。
▼
今日は「やってみなくてはできるようにならないこと」について書きました。
あなたの組織は、
リーダーを求めつつ、リーダーシップを発揮させない組織
経営人材を求めつつ、経営させない組織
主体的学習者を求めつつ、主体的に学ばせない組織
ではないですか?
そして人生はつづく
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