2016.3.11 06:29/ Jun
フィリップ・ジンバルド、ジョン・ボイドさんらが著した「迷いの晴れる時間術」という本を読みました。
この本は、時間に関して多くの研究を残した心理学者であるフィリップ・ジンバルド(スタンフォード大学)が一般向けに書いた書籍です。
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ジンバルドらのテーマは「時間」ですが、彼らが本書で問題にしたのは、巷にあふれる「タイムマネジメント技術」でもなければ、「手帖の使い方」でもありません。
ジンバルドらが問題にしたのは、人々の
「時間に対する見方」と「そのバランス」です。
ジンバルドらは、まず大別して人の時間への視座を「過去志向」「現在志向」「未来志向」に分けました。細かいことを申し上げますともう少し枝分かれがございますが、ここでは簡潔に。
ワンセンテンスで申し上げますと、過去志向とは「過去に固着する視座」、現在志向とは「今ここを大切にする視座」、そして未来志向とは「未来を向いて前向きに取り組む視座」です。
人は時間に関して、様々な時間への志向性をもっています。
過去にしがみつく人、過去を否定する人、過去を肯定する人
現在を享楽的に生きる人
未来を夢想する人、未来を生きる人
彼が大切だとするのは、その「バランス」だといいます。
極端に過去志向が強かったりすると、人は
今の人生を、自分で生きることができなくなってしまいます
反面、極端に現在を享楽的に生きてしまえば、アリとキリギリスがごとく、未来に行き詰まっています。
本書では、ジンバルドの開発した簡単なアンケート用紙に答えることで、自分の時間志向性について知ることができるようになっていました。僕もトライしましたが、
僕は
「未来志向がそこそこ高く」
「過去については肯定」
というタイプでした。あとの項目はかなり低く出ました。
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言うまでもないことですが、
時間は、誰もが平等にもつ「有限の資源」です。
もし時間の使い方に行き詰まっている方がいらっしゃったとしたら、本書を読んで、自分が知らず知らずのうちにもっている時間への視座を問い直してみることも一計かもしれません。
時間の使い方に行き詰まっている人???
おれじゃん(泣)
そして人生はつづく
追伸.
下記にジンバルドのTEDトークがございました!
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