2016.3.7 06:47/ Jun
個人が組織に対して、何らかの働きかけを行なったり、参入をはたそうとするとき、そこには、「境界線(バウンダリー)」の問題がでてきます。
自分を、組織の「どこ」に位置づければよいのか?
組織の「内側」なのか、「外側」なのか?
決して目には見えない「境界線」を引き、時には更新を行いながら、外部から参入していく個人は、次第に組織になれていき、仕事をしていくことになります。
▼
たとえば、先だって、ある経営コンサルタントの方が、こんなお話をなさっていました(感謝です!)。
わたしたちの仕事は、クライアントの組織に出張ってするわけですが、先輩コンサルタントには、いつも、言われていたことがあります。それは「御社」という言葉を使わず、「当社」と言え、ということです。
察しのよい方ならおわかりのように、これは「境界線(バウンダリー)」にまつわる問題です。
「御社」といってしまえば、あくまでコンサルタントは、組織と対峙し、組織の外側にいる人として認識されることになります。
コンサルタントの仕事は、クライアント組織で、クライアントとまさに協働しながら仕事をするわけだから、当事者意識をもって「当社」といえ、というわけでしょうか。
▼
先ほどの事例はコンサルタントについてのお話でしたが、新入社員についても、この問題はついてまわります。
たとえば
「うちの会社は・・・かくかくしかじかである」
「うちの組織は、ほにゃららほにゃららである」
という表現があります。
まだ、新入社員が新人研修を受けている頃には、おそらくですが(?)、「うちの会社」はという表現はあまり使わないのではないでしょうか。
ところが、研修が終わり、配属がなされ、仕事の酸いも甘いも、職場の不条理も葛藤も目に見え始めた頃には、新入社員は「うちの会社は・・・」だという表現を用いるようになるのかな、と思います。この場合は、組織の内側に自分を定位させているのかな、と思います。
▼
今日は「バウンダリー(境界線)」のお話をしました。皆さんの心の中にある「目にはみえない境界線」は、どのように引かれているでしょうか。
あなたは組織の内側にいますか、それとも外側にいますか?
そして人生はつづく
最新の記事
2024.11.26 10:22/ Jun
2024.11.25 08:40/ Jun
あなたの組織は「社員の主体性を喪失させる仕組み」が満載になっていませんか?:うちの社員には「主体性」がないと嘆く前にチェックしておきたいこと!?
2024.11.22 08:33/ Jun
2024.11.9 09:03/ Jun
なぜ監督は選手に「暴力」をふるうのか?やめられない、止まらない10の理由!?:なぜスポーツの現場から「暴力」がなくならないのか!?