2006.2.19 10:11/ Jun
「素晴らしい音楽は、映画にあります。だから、僕の授業は映画が教材です」
高校時代、そう語る音楽の先生がいました。ここでは仮にS先生とよびましょう。S先生は、僕たちにいろんな映画を毎時間のように見せてくれました。
「サウンド・オブ・ミュージック」「ウェストサイドストーリー」[ベンハー」・・・
ナチスに追われる一家と、その一家を支えた家庭教師の物語「サウンドオブミュージック」・・・父親の歌うエーデルワイスは、きっと涙を誘うでしょう。
ストリート版ロミオ&ジュリエットであるウェストサイドストーリー。シャーク団とジェット団の戦いの中で、恋におちる二人と、その悲劇ですね。
奴隷から司令官までのぼりつめる一大叙事詩であるベンハー。有名な大戦車の競争シーンは、CGのない時代に撮影されたとはとても思えないでしょう。
授業では、映画を見おわったあとで、先生のコメントが入ります。「実はこの音楽は、こういう風につくられていて・・・」「この歌い手は実は・・・」という語りが続きます。その後、今まで聞いていた歌を歌うのです。たしか「Tonight」も歌いましたし、「ドレミの歌」も歌いました。
S先生の授業 – 生徒の中には「映画を見せることで楽してる」と揶揄する人もいましたが、僕は好きでした。残念ながら、S先生は1年間だけ僕らを担当し、定年退職なさいましたけれども。
今年はモーツアルトイヤーだそうですね。生誕250年だそうです。10年前、授業でみた映画「アマデウス」を思い出しました。
華やかな宮廷で、ピアノの前にすわっている神童。才能に恵まれた彼は、次第に嫉妬の渦に巻き込まれていきます。そして、モーツアルトは殺された!?
アマデウスはよい映画です。
モーツアルトイヤーということもありますし、是非。
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