NAKAHARA-LAB.net

2006.2.14 13:41/ Jun

言葉の力

 次期学習指導要領の中心的概念は「言葉の力」だそうですね。いろいろなところで話題になっています。

朝日新聞
http://www.asahi.com/life/update/0209/003.html

 上記の記事によりますと、
「言葉は、確かな学力を形成するための基盤。他者を理解し、自分を表現し、社会と対話するための手段で、知的活動や感性・情緒の基盤となる」
 だそうです。
 そりゃ「言葉」は必要ですし、重要ですね、すべての基盤になる・・・それはそうです。言語は思考であり、思考が世界です。
 僕は新聞だけしか読んでないので、詳しい話は知りませんし、データももっていません。ですので、現段階でコメントは差し控えます。
 ですが、パッとアタマに浮かんだのは、上記のような解釈ですと、「言葉の力」でめざすことは、すべてを含んでしまいますね。ということは、具体的には教育現場では、何をやればいいんでしょうか?全部やるの? 今までと何が違うのか、ちょっとわかりませんでした。それで現場は動く気になるのでしょうか。
 「はて、今までだって言葉は大事にしてきたけど・・・何をやればいいんだろ?」と冷めた感じにならないかな?というか、アタリマエダのクラッカーのような感じがしませんか。いや、アタリマエのことをアタリマエにやることはとても重要なのです。ですが、現場に対する説明力、訴求力がどうもな、と、そんな懸念をもちました。たぶん、PISA、PISA、PISA、TIMSS、TIMSS、TIMSSの結果で、こうなったとは思うんですが。
 僕の第一印象はこうでしたが、皆さんはいかがでしょうか。
 まぁ、事態の推移を注意深く見つめていきましょう。
 —
 ▼blogランキング、NAKAHARA-LABも参加しています▼
 応援いただける方は クリックお願いします!

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2024.12.25 10:57/ Jun

「最近の学生は、昔からみると、変わってきたところはありますか?」という問いが苦手な理由!?

2024.12.8 12:46/ Jun

中原のフィードバックの切れ味など「石包丁レベル」!?:社会のなかで「も」学べ!

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:54/ Jun

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:12/ Jun

【無料カンファレンス・オンライン・参加者募集】AIが「答え」を教えてくれて、デジタルが「当たり前」の時代に、学生に何を教えればいいんだろう?:「AIと教育」の最前線+次期学習教育課程の論点

2024.11.29 08:36/ Jun

大学時代が「二度」あれば!?